内容紹介
多様性生物学としての分類学——植物を対象に現代の分類学についてわかりやすく解説.系統進化,生物地理など分類学の主要なテーマを詳述し,さらに分類学の新しいテーマである生物多様性情報学について論述.これからの分類学を学ぶために最適の入門書.
目次
1 分類学とはなにか——博物学からの旅立ち
生物の多様性/分類学の歴史/分類学における生物の名前/分類の方法/Box-1 日本産の2倍体タンポポの分類
2 種と種分化——分類学と進化生物学
分類の基本単位/種概念/種分化様式/倍数体による種分化/栄養繁殖種と無融合生殖種/適応放散
3 系統進化——分類学と系統学
系統進化と系統樹/系統推定法——形態形質/分子系統学/分子系統樹の作成法/Box-2 相同概念の歴史/
Box-3 単系統群・側系統群・多系統群/Box-4 系統樹の数
4 被子植物の系統と分類体系
被子植物の分類体系の歴史/分子系統解析により明らかになった被子植物の系統と進化/Box-5 ユリ科/Box-6 分解したゴマノハグサ科
5 系統地理学
植物相と区系地理学/植物系統地理学/Box-7 温量指数
6 分類学と情報学——生物多様性インフォマティクス
情報学としての分類学/学名とタクソン・コンセプト/DNAバーコード/分類学情報の統合/Box-8 地球規模生物多様性情報機構/Box-9 マッシュ・アップ
さらに学びたい人へ