高齢社会のアクションリサーチ 新たなコミュニティ創りをめざして
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-062412-1 C3047
奥付の初版発行年月:2015年09月
高齢化に伴うコミュニティの課題を解決するために,アクションリサーチというアプローチが注目を集めている.このアクションリサーチを通して,新たなコミュニティ創りの方法を示したガイドブック.課題の発見,計画と体制,解決策の実行,過程と結果の評価,他のコミュニティへの波及,論文のまとめ方——豊富な事例とともに解説する.研究者,行政,住民,民間団体,企業の関係者必携.
JST社会技術研究開発センター(JSTシャカイギジュツケンキュウカイハツセンター)
webサイト http://ristex.jst.go.jp/servicescience/index.html
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
まえがき(秋山弘子)
序 章 高齢社会のコミュニティ創りとアクションリサーチ(秋山弘子)
1 高齢社会の課題と可能性
2 社会課題の解決に資する研究
3 コミュニティにおけるアクションリサーチ
4 アクションリサーチの魅力
5 本書の目的と概要
第1章 高齢社会のコミュニティにおけるアクションリサーチとは何か(冷水 豊・岡本憲之)
1 コミュニティでのアクションリサーチの基本的要素
2 アクションリサーチの系譜
3 アクションリサーチの多様性
4 コミュニティでのアクションリサーチの研究プロセスと研究方法
第2章 高齢社会のコミュニティにおける課題の発見,解決のための準備(袖井孝子)
1 課題を発見する
2 コミュニティでのアクションリサーチに取りかかる前に
3 研究体制の構築
4 研究計画を立てる
第3章 高齢社会のコミュニティにおける課題解決に向けた実践(芳賀 博)
1 コミュニティの課題とそれを取り巻く地域特性の明確化
2 課題解決策と実行プログラムの検討
3 研究経過に伴う情報収集と整理
4 地域での具体的な実践
第4章 高齢社会のコミュニティにおけるアクションリサーチの成果の評価,波及のための要件(冷水 豊)
1 保健医療・福祉サービス評価から援用した評価の枠組み
2 先行研究から見たアクションリサーチにおける評価の課題と具体的方法
3 社会技術研究開発センターのプロジェクトにおけるアクションリサーチの評価
4 コミュニティでのアクションリサーチにおける評価の特徴と今後の課題
5 評価を踏まえた成果波及のための諸要件
第5章 高齢社会のコミュニティにおけるアクションリサーチの論文のまとめ方(井上剛伸)
1 コミュニティでのアクションリサーチの論文の特徴
2 論文の種類
3 論文(博士論文など)における留意点
4 学会誌への投稿論文,研究報告における留意点
終 章 高齢社会のコミュニティ創りの課題と展望(袖井孝子)
1 残された課題
2 めざすべき方向
3 アクションリサーチャーの養成
付録1 JST社会技術研究開発センターのプロジェクト(長島洋介)
付録2 コミュニティにおけるアクションリサーチに関する文献案内(前場康介)
〔コラム〕
1 社会技術について(岡本憲之)
2 コミュニティの変化を捉える手法(長島洋介)
3 活動のプロセスを記述する手法(長島洋介)
4 研究計画の事例(小川晃子)
5 大学や専門研究機関が行政と協働するためのポイント(木村清一)
6 行政が大学や専門研究機関と協働するためのポイント(木村清一)
7 アクションリサーチの魅力(野藤 悠)
8 「歩行補助車」を活用した歩きたくなるまちづくり(中林美奈子)
[執筆者一覧]
秋山弘子(東京大学高齢社会総合研究機構特任教授)
冷水 豊(元上智大学教授)
岡本憲之(特定非営利活動法人日本シンクタンク・アカデミー理事長)
袖井孝子(東京家政学院大学客員教授,お茶の水女子大学名誉教授)
芳賀 博(桜美林大学大学院老年学研究科教授)
井上剛伸(国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部部長)
長島洋介(JST社会技術研究開発センター企画運営室アソシエイトフェロー)
前場康介(医療法人社団こころとからだの元気プラザ産業保健部)
小川晃子(岩手県立大学社会福祉学部教授)
木村清一(東京大学高齢社会総合研究機構学術支援専門職員)
野藤 悠(公益社団法人地域医療振興協会地域医療研究所)
中林美奈子(富山大学大学院医学薬学研究部地域看護学講座准教授)