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知の共同体の変貌大学と学問

リーディングス 日本の高等教育5
大学と学問 知の共同体の変貌

A5判 392ページ 上製
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-472-40414-6 C3337
奥付の初版発行年月:2010年10月

内容紹介

大学の学問といえども社会と無関係ではなく、知の共同体は戦後社会の変動とともに変貌をとげてきた。大学教授職、学界や専門分野、研究ネットワーク、学術政策や科学政策、研究体制(研究組織や研究費)、大学院と研究者養成、学問と経済、学問研究の倫理、そして産学連携などに関する諸研究を通じて、その変貌をたどる。


目次

「リーディングス 日本の高等教育]刊行にあたって  
凡 例
総 説 学術研究システムの変容を捉える             
第1部 大学教授職 
解 説 知の創造と伝達の担い手の変容               
1 エピローグ (新堀 通也)                        
2 大学型知識の終焉 (竹内 洋)                        
3 日本の大学教員の特質-カーネギー国際調査から (有本 章)          
4 流動化する大学教授市場 (藤村 正司)                    
5 非常勤教員という存在-現状と将来 (喜多村 和之)              
第2部 学界・専門分野 
解 説 知のネットワークの構造と機能              
1 科学における報賞の分布と配分-日本の化学を例にして (山崎 博敏)      
2 専門分野の形成とパラダイム (塚原 修一)                 
3 科学研究における研究グループの生産性と質的評価-引用度分析とコミュニティ内評価の相互関係 (牧野 淳一郎・藤垣 裕子・今井 良行)          
4 科学技術情報流通の仕組-学術雑誌の役割 (倉田 敬子)            
第3部 研究体制と政策 
解 説 学術研究の組織的・財政的基盤
1 学術行政機構の構造転換 (中山 茂)                    
2 「教官当積算校費」と「科研費」-戦後学術政策への一視角 (阿曽沼 明裕・金子 元久)
3 研究室と学問研究-自然科学を中心に (山崎 博敏)               
4 大学の科学研究 (宮原 将平)                         
5 大学の研究機能 (小林 信一)                         
第4部 大学院 
解 説 研究者養成と専門職養成との葛藤              
1 科学技術の新段階と大学院教育 (荒井 克弘)                  
2 大学院教育への需要 (浦田 広朗)                       
3 日本の大学院問題 (天野 郁夫)                        
4 若手研究者の養成-当たらない予言 (小林 信一)                
5 融化する若手大学教授市場 (加藤 毅)                   
第5部 学術と社会 
解 説 変化する社会とのかかわり                 
1 経済成長と科学 (広重 徹)                          
2 日本のイノベーション・システムにおける大学の役割-産学間の知識のフロー (後藤 晃・永田 晃也)
3 日本の産学連携-課題と展望 (宮田 由紀夫)                  
4 科学者の社会的責任と科学コミュニケーション (藤垣 裕子)           
5 近未来の学術情報-事実と憶測 (名和 小太郎)  


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