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アジアのエネルギー・環境と経済発展

G-SEC eyes
アジアのエネルギー・環境と経済発展

B7 222ページ 並製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-1029-7(4-7664-1029-7) C0333
奥付の初版発行年月:2004年04月 / 発売日:2004年04月上旬

内容紹介

アジアの持続的発展の実現にむけての、各国のエネルギー政策の現状と課題をまとめたコンパクトな一冊。
中国・韓国・インド・日本の専門家がエネルギー供給事情・環境問題・経済発展を軸に分析・提言。また国際石油情勢とエネルギー安全保障、ヨハネスブルクで開かれた「持続的発展」に関するサミットでも論点を中心にアジアの近未来を考察する。


井出亜夫 慶應義塾大学政策・メディア研究科教授。東京大学経済学部卒・LSE・サセックス大学留学(修士)。OECD日本政府代表部参事官、通産省調査課長等を経て現職。

席 徳立 清華大学環境科学工程学部教授。モスクワ化工学院卒。清華大学科学工程系、核エネルギー研究院、環境工程系にて研究活動を行う。

韋 志洪 清華大学工程物理学部、大学院原子炉構造力学工程修士取得。1960年代後半の石油部湖北省江漢油田勤務を経て、現在、清華大学地球温暖化研究所副所長・教授、同大学エネルギー環境経済研究院教授。

申 義淳 延世大学校商経大学教授。延世大学校商経大学経済学卒、ワシントン大学経済学修士・博士取得。カリフォルニア工科大学研究教授を経て現職。ハーバード大学客員教授。

ラビンダー・N・マリック TERI Japanシニア・フェロー。世界保健機関WHO)、国連開発計画(UNDP)、国連大学(UNU)勤務を経て、現在TERI Japan (Tata Energy and Resources Institute)のVisiting Senior Fellow, Coordinatorとしてインド政府のエネルギー政策に関与する。

岩間 敏 石油公団理事。早稲田大学法学部卒。新聞社、自動車会社研究所を経て石油公団入社。通産省出向、ハーバード大学客員研究員、石油公団パリ事務所長、計画部長、計画評価部長、ロンドン事務局長等を経て2002年から現職(資金、経済評価担当)。

目次

       目 次

はじめに                        井出 亜夫  

第1章 中国の環境保護—問題・対策と進展         席 徳 立 
1. 深刻化する中国の環境問題
2. 環境問題の発生原因
3. 経済体制・成長モデルの転換
4. 国家レベルの戦略
5. 第9次・10次5カ年計画における環境保全措置
6. 環境保護面の進展
7. 今後の長期目標     
8. 市民、企業の環境保護に対する動向
9. 環境面は部分改善・全体悪化か

第2章 中国のエネルギー状況の進展について        韋 志 洪 
1. 中国のエネルギー概況
2. 分野別にみたエネルギー開発
3. 省エネルギー
4. 石油の安全保障戦略
5. エネルギーと環境問題
6. エネルギー大量消費からの転換
7. 大規模公害・汚染について

第3章 韓国における経済・エネルギー・環境について   申 義 淳 
1. 韓国における経済・エネルギー・環境間の関係
2. エネルギー需要と環境問題
3. 韓国のエネルギー政策と環境政策
4. 3E(energy, environment, economy)の統合的アプローチとESSD
5. 3Eの統合的分析事例
6. ソーシャル・キャピタル=社会共通資本という思想
7. 韓国と京都議定書

第4章 インドのエネルギー・環境問題 ラビンダー・N・マリク 
はじめに—世界の状況とTERIについて
1. インドのエネルギー概況
2. 政府の対策および規制
3. エネルギー安全保障と供給のシナリオ
4. 行政における課題
5. 対外政策との関連
6. 貧困層へのエネルギー普及
7. 行政府と州の権限について—国家単位の環境対策とは

第5章 国際エネルギー情勢の現状           岩間  敏  
1. 地政学的にみた最近の石油情勢
2. 国際石油企業の動向
3. 増大する石油需要

第6章 持続的発展に関する世界サミット(WSSD)概観  井出 亜夫  
1. 前史
2. ヨハネスブルク・サミット(WSSD)
3. WSSDにおける中国・韓国・インド代表演説
4. ヨハネスブルク・サミットの総括

おわりに                       井出 亜夫 


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