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文学と思想テオフィル・ド・ヴィオー

慶應義塾大学法学研究会叢書 別冊14
テオフィル・ド・ヴィオー 文学と思想

A5判 848ページ 上製
価格:11,660円 (消費税:1,060円)
ISBN978-4-7664-1475-2 C3390
奥付の初版発行年月:2008年03月

内容紹介

▼知られざるマニエリスム詩人の世界。
17世紀フランスに彗星のごとく現れたテオフィル・ド・ヴィオー(1590-1626)、その波瀾にみちた生涯と夢幻的な作品の数々を論じた本邦初のヴィオー研究書。

第9回 日本詩人クラブ “詩界賞”(評論部門)を受賞!
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井田三夫(いだ みつお)
1942年埼玉県本庄市生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒(1967年)、同大学院文学研究科博士課程修了(1974年)、新ソルボンヌ大学(パリ第3大学)博士課程留学(ジャック・モレル教授に師事、1981〜82年)、19世紀フランスロマン主義文学、16〜17世紀フランスマニエリスム・バロック文学専攻。現在慶應義塾大学法学部教授。
1980年頃まで主としてジェラール・ド・ネルヴァルを研究、フランス留学の頃より現在まで主としてテオフィル・ド・ヴィオーを研究。1990年フランス・クレラック市におけるテオフィル・ド・ヴィオー生誕400年祭でCNRS(国立科学研究所)のモーリス・ルヴェール教授とともに記念講演を行う(演題:L’

目次

第一部 人生と生涯
I マニエリスム詩人? バロック詩人? ヴィオー観史概説
II 生涯
III ヴィオー文学の特質概観
IV  二人のヴィオー——詩人の肖像画について
V テオフィル・ド・ヴィオーとモンモランシー公爵夫人

第二部 作品
I オード『朝』
II オード『孤独』
III スタンス「死の恐怖は……」とオード「何と幸せなことか……!」の間
  ——宮廷での政争による死の恐怖から田園での賢者の理想的生活へ
IV 『ド・L氏への弔慰』、『ド・L氏へ 父上の死について』および『ド・リアンクール氏へ』の三作品の比較考察
V 『ある婦人へのエレジー』
VI 『第一諷刺詩』、『第二諷刺詩』
VII 『友人ティルシスへのテオフィルの嘆き』
VIII 長編オード『シルヴィの家』
IX オード『兄へのテオフィルの手紙』(書簡詩)——絶対的決定論からピュロン主義的予定説へ
X 悲劇『ピラムスとティスベの悲劇的愛』

第三部 テーマ
I 愛と詩——詩人をめぐる四人の女性
II 恋愛観・女性観
III 「太陽」と「逆さ世界」
IV 宇宙観・宗教観——一六二三—二五年におけるその変質について
V 思想と生き方——宇宙観・世界観・運命観・人間観・人生観


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