大学出版部協会

 

終戦直後に創設された養老院のドキュメント京都嵯峨 寿楽園日誌

京都嵯峨 寿楽園日誌 終戦直後に創設された養老院のドキュメント

A5判 472ページ
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-86283-281-8 C3036
奥付の初版発行年月:2019年05月 / 発売日:2019年05月中旬

著者プロフィール

横川 八重(ヨコガワ ヤエ)

横川八重〈1903 - 65〉(よこがわ・やえ)
現在の京都府京丹後市久美浜町で小國家の三女として生まれる。京都府女子師範学校(現・京都教育大学)卒。教員として勤めたのち兄・小國健治の友人・横川修治と結婚し広島県五日市で暮らすが終戦直後、夫に先立たれ京都に戻る。嵯峨の実家では兄・健治が健光園断食道場を運営していたが、健治も1948年病死。周囲の勧めもあって、健治の妻・静子と八重が道場施設を養老院に転換し、義兄・亀山弘應(当時は広島県の大覚寺派宝泉寺住職)を初代園長、自らは主事となって静子と二人三脚で園を運営した。二代園長として在任中の65年、62歳で急逝。

小國 英夫(オグニ ヒデオ)

小國英夫〈1939 -〉(おぐに・ひでお)
1939年、京都嵯峨に生まれ、養老院「寿楽園」を自宅として育つ。関西学院大学文学部社会事業学科卒。京都・堀川病院医療相談室ソーシャルワーカーを経て27歳で社会福祉法人健光園理事長・園長に就任。特養や養護の経営とともに、援助を必要とする地域の高齢者のための各種サービスを展開。1990年愛知県立大学教授に招聘され、四天王寺国際仏教大学、京都光華女子大学、関西福祉大学大学院で計22 年間社会福祉の研究教育に従事。その間理事長を交代するが2011年理事長に復帰。創立70 周年を迎える2019年、自ら定めた理事長任期4期8年を満了、新理事長に引き継ぐ。著書『あすのために─脱・老人ホームの試み』他、多数の論文、エッセイがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 はじめに
刊行によせて
 『京都嵯峨 寿楽園日誌』を一読して─時代の風景を読む
  室田保夫(京都ノートルダム女子大学教授、関西学院大学名誉教授)
 生活保護法下の養老院─寿楽園の創設をめぐって
  山本啓太郎(元大阪体育大学健康福祉学部教授)
「寿楽園」創設初年度(昭和二十四年度)の実態について
  小笠原慶彰(神戸女子大学教授)
 対談「寿楽園日誌」が書かれた時代─戦後日本の社会福祉をふりかえる
  岡本民夫(同志社大学名誉教授)×小國英夫(社会福祉法人健光園理事長)
寿楽園日誌
 用語解説
 昭和二十三〜二十四年度
 昭和二十五年度
 昭和二十六年度
 昭和二十七年度
 昭和二十八年度
 昭和二十九年度
 昭和三十年度
 昭和三十一年度
資料編
 壽樂園に關する記録
 あとがき


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。