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脳科学のテーブル

学術選書034
脳科学のテーブル

四六判 208ページ 並製
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-87698-834-1 C1347
奥付の初版発行年月:2008年03月 / 発売日:2008年03月下旬

内容紹介

人間はどこまで「脳」の謎に迫れるのか? 世界の研究をリードした重鎮と第一線の研究者が,未知の世界へ踏み込んだ先人達の業績を振り返り,研究史を切り開いた諸概念と近未来のテーマを闊達に語る.最先端の巨大科学となった研究も,人の営みの積み重ねによって展開していく.科学と科学者のあり方を,研究者自身の体験から生き生きと描き出すことで,過去から現在,未来へと見渡す脳研究の鳥瞰図.

著者プロフィール

外山 敬介(トヤマ ケイスケ)

京都府立医科大学名誉教授

甘利 俊一(アマリ シュンイチ)

理化学研究所脳科学総合研究センターセンター長

篠本 滋(シノモト シゲル)

京都大学大学院理学研究科准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに--爆発的進展のさなかに研究の流れを見極める
第1部……神経科学と理論研究のインタラクションは何を生んだか
1 神経科学との出会い  なぜ、数理であり、物理であり心理であるのか
2 前電気生理学の時代から電気生理学の時代へ
3 電気生理学の時代
4 神経科学前夜
5 神経科学の時代
6 神経科学の将来
幕間の解説……理論神経科学史のアウトライン  二つの対談を理解するために
1 精神の座としての脳
2 神経回路とその機能(1940年代の「理論」)
3 パーセプトロン(1957-60年代)
4 ホログラフィックメモリー(1960年代)
5 連想記憶モデル(1960-70年代)
6 自己組織化モデル(1970-80年代)
7 コネクショニズム(1980年代)
第2部……ニューロコンピューティング研究は何を生んだか
1 爆発的発展の前夜の暈気
2 「バイオニクス」の時代から「コネクショニズム」前夜まで
3 「コネクショニズム」の時代
4 ニューロコンピューティングの現在と課題
索引

ホムンクルス Homunculus
電気生理学のインフラを築いた人々--ヒル、カハール、ゴルジ
隔絶法
古典的条件付けとオペラント条件付け
ホジキン-ハクスリー方程式 Hodgkin-Huxley equation
「コラム(機能円柱)」の発見
コドン仮説
デイビッド・マー David Marr 1945-1980
神経情報のコーディング問題と情報操作
パーセプトロン perceptron
ホップフィールドモデル Hopfield model
誤差逆伝播法 Backpropagation of errors
ローカルミニマム local minimum
自己組織化マップ Self organizing map (SOM)

関連リンク

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