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教育改革のための学校図書館

教育改革のための学校図書館

A5判 344ページ
価格:5,060円 (消費税:460円)
ISBN978-4-13-001008-5 C3000
奥付の初版発行年月:2019年06月 / 発売日:2019年07月上旬

内容紹介

中途半端な制度化に終わった戦後日本の学校図書館の苦闘と挫折の歴史をたどり直し,すぐそこに来つつある「主体的・対話的で深い学び」が求められる知識社会に対応するために,学術情報センターとしての新たな学校図書館と司書のヴィジョンを浮かび上がらせる.

著者プロフィール

根本 彰(ネモト アキラ)

慶應義塾大学文学部教授/東京大学名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第I部 戦後の出発点の確認

第1章 戦後学校図書館制度成立期研究の現状
 1 戦後初期教育改革と学校図書館の関係
 2 戦後初期教育改革の全体像
 3 占領期の学校図書館改革
 4 学校図書館制度へのアメリカの影響
 5 戦後初期教育改革期の学校図書館史

第2章 占領期における教育改革と学校図書館職員問題
 1 学校図書館の法制度
 2 占領初期の教育改革と図書館
 3 学校図書館基準における「人」の問題
 4 teacher librarian と司書教諭,学校司書
 5 学校図書館法立法時における司書教諭像
 6 学校図書館問題の困難さの淵源

第3章 戦後教育学の出発と学校図書館の関係
 1 教育学と学校図書館を結びつけて考える意義
 2 戦後教育初期改革と学校図書館
 3 戦後初期の学校図書館構想
 4 戦後教育学と学校図書館
 5 IFEL図書館
 6 まとめと課題


第II部 教育改革と学校図書館

第4章 学校図書館における「人」の問題
 1 議論の設定と背景
 2 戦後初期教育改革と図書館職員の問題
 3 学校教育興隆期の学校図書館
 4 教育改革と学校図書館法改正
 5 ニ職種配置状況の完成

第5章 教育改革と学校図書館の関係を考える
 1 学校図書館と図書館の関係に寄せて――物語と情報リテラシー
 2 2008年版学習指導要領を読む
 3 学校図書館問題への一つの視点
 4 21世紀の学校図書館理論は可能か

第6章 教育改革と学校図書館制度確立のための調査報告
 1 総合学習・探究型学習と学校図書館
 2 探究型学習と学校図書館の関係の実際
 3 「調べる学習コンクール」の効果


第III部 外国の学校図書館と専門職員制度

第7章 フランス教育における学校図書館CDI
 1 フランス教育の概要
 2 フランスの教育改革と学校図書館の沿革
 3 学校図書館の実地調査に入って
 4 おわりに

第8章 米国ハワイ州の図書館サービスと専門職養成システム
 1 図書館員数の概略
 2 ハワイ州の図書館と図書館員
 3 図書館員制度と養成
 4 書物文化の公的装置としての図書館


第IV部 日本の政策的課題

第9章 学校内情報メディア専門職の可能性
 1 日本の図書館員養成課程
 2 LIPER図書館情報学カリキュラム
 3 LIPER学校図書館班中間報告
 4 学校内情報メディア専門職の養成案について
 5 その後の学校内情報メディア専門職論

第10章 日本の教育改革の課題と学校図書館の可能性 
 1 歴史的展開のまとめ
 2 構造主義学習論と学校図書館
 3 教育政策との整合性
 4 来たるべき学校図書館職員論のためのメモ


The School Library for Education Reforms
Akira NEMOTO


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