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自分自身を生きるために自由論の構築

自由論の構築 自分自身を生きるために

A5判 224ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-010125-7 C3010
奥付の初版発行年月:2013年07月

内容紹介

私たちが自由であるとはどういうことか.善のみならず悪の選択も含めるならば,いかなる自由の形態の可能性があるのか.近代大陸系のカント,ヘーゲルから現代英米系のディヴィッドソン,サールまでの議論を批判的に検討することで,自分自身が他者と生きるという連続性を多面的に論じる.哲学的な自由論の確立をめざす思索.


目次

第1章 自由とは何か——カント、ブラットマン、シェリング、ネーゲルを視野に
第1節 選択可能性
第2節 実行する——理由なき自己決定
第3節 自由論の展開
第2章 私たちが自由であるということ——ヘーゲルの自由論
第1節 『自然法論文』における自由論
第2節 「絶対的な自由」——自分自身であること、自分自身に固執しないこと
第3章 因果関係・法則性・自由——デイヴィドソン、ヴァン・インワーゲン、サールの批判的検討
第1節 行為の因果説・非法則的一元論——デイヴィドソンの提起
第2節 因果という問題的想念(物的出来事をめぐって)——デイヴィドソン批判(1)
第3節 因果という問題的想念(心的出来事をめぐって)——デイヴィドソン批判(2)
第4節 自然科学的法則性と自由との両立——ヴァン・インワーゲンの示唆
第5節 「飛躍」の行為論——サールの評価と批判


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