ヘーゲル哲学と無の論理
A5判 552ページ
価格:11,000円 (消費税:1,000円)
ISBN978-4-13-016020-9(4-13-016020-6) C301
奥付の初版発行年月:2001年12月
価格:11,000円 (消費税:1,000円)
ISBN978-4-13-016020-9(4-13-016020-6) C301
奥付の初版発行年月:2001年12月
内容紹介
ヘーゲルの哲学は,絶対の「有」,絶対の「存在」を説くものと見られ,多くの論難に曝され続けてきた.絶対の存在を説くヘーゲルは,実はその根本において絶対的な「無」を説こうとしたのではないか.本書は,『差異論文』から『論理学』までの著作を丹念に辿りながら,絶対存在をとらえる体系哲学という外見でなく,本来の内にある哲学的な意味を探る.従来のヘーゲル像を根本的に覆す力作.
目次
序 章 1801年——ドイツ近代哲学の画期
第一章 『差異論文』——ヘーゲル哲学の基底
第二章 『信仰と知』——カント批判と「絶対無」
第三章 イェーナ期実在哲学——精神的境地としての「死」
第四章 『イェーナ形而上学』——「絶対者」の「肯定的」把握の内実
第五章 『精神現象学』——ヘーゲル体系哲学の内実
第六章 『論理学』——カテゴリー論における「無」
終 章 ヘーゲルにおける「無」の思想