歴史の描き方
歴史の描き方2 戦後という地政学
四六判 288ページ
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-13-025017-7(4-13-025017-5) C332
奥付の初版発行年月:2006年11月
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-13-025017-7(4-13-025017-5) C332
奥付の初版発行年月:2006年11月
内容紹介
「戦後」とは「何かのあと」という表現としては,純粋に時間的な既定である.しかしそこには「アメリカの影」や,それに張りついた隠微なナショナリズムが繁茂している.本巻は,こうした《ねじれ》に目を凝らし,近代「日本」像の相対化という意志の生い立った磁場そのものを,あえて問題とする.
歴史の描き方【全3巻】
目次
小序(西川祐子)
I 占領と戦後イデオロギーの形成
1 占領空間の戦争シンボル——国旗とGHQ(長志珠絵)
2 主体性と動員——戦中から戦後へ(ヴィクター・コシュマン)
3 戦後新宗教の戦争理解——修養団捧誠会の場合(島薗進)
II ジェンダー秩序の再編成
4 日本家庭経営法——戦後日本における「新生活運動」(アンドリュー・ゴードン)
5 戦後女性運動の地政学——「平和」と「女性」のあいだ(上野千鶴子)
6 《国=家の物語》を組み替える——「戦後文学」としての在日朝鮮人文学(平田由美)
7 もう一つの神話の構築——大江健三郎『M/Tと森のフシギの物語』論(西川祐子)
[座談会](西川祐子+上野千鶴子+ヴィクター・コシュマン+成田龍一)