大学出版部協会

 

東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト科学の技法

科学の技法 東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト

B5判 240ページ
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-13-062318-6 C3040
奥付の初版発行年月:2017年03月

内容紹介

東京大学で始まった,理系1年生の必修科目「初年次ゼミナール理科」.少人数でのアクティブラーニングによって,第一線の研究者とともに研究の世界を体験する.本書は,基礎的なスキルをまとめ,多彩な授業を紹介し,その後の研究を展望する.理系大学生,必携.


目次

はじめに

基礎編 サイエンティフィック・スキルを身につける
 1 アカデミックな知の現場へ——大学での学びとは
 2 研究のプロセス
 3 研究倫理
 4 学術論文の種類と構成
 5 文献検索
 6 グループワーク
 7 プレゼンテーション
 8 レポート   
 9 文献の引用   
 10 ピアレビュー

実践編 実録! 初年次ゼミナール理科
授業のパターン

問題発見・解決型
 1 社会問題解決策のデザイン——社会技術とイノベーション(小松崎俊作)
 2 私たちの身近にあるタンパク質を科学する(高橋伸一郎ほか)
 3 老化のメカニズムに迫る——アンチエイジングは可能か? (江頭正人)

ものづくり
 4 建築の可能性(川添善行)
 5 体験的ものづくり学:3Dプリンタによるコマづくり(三村秀和ほか)
 6 レアメタル製品化プロジェクト(岡部 徹)
 7 数学・物理をプログラミングで考える(田浦健次朗)
 8 機械学習入門(杉山 将・佐藤一誠)
 9 知能ロボット入門(新山龍馬・高畑智之)

データ解析型
 10 スポーツや音楽演奏のスキルと熟達化について考える(工藤和俊)
 11 地震・火山の分布と地形・地質情報から観る日本列島の姿(市原美恵ほか)
 12 身近な物理でサイエンス(松本 悠・田上 遼)

論文読解・演習型
 13 ミクロの生命現象を可視化する(永田宏次・木下滋晴)
 14 薬学における生物学の役割と貢献(八代田英樹ほか)

フィールドワーク型

「初年次ゼミナール理科」授業一覧

発展編 研究の世界へ
 1 性差は科学できるか(坂口菊恵)
 2 発生学と再生医学(栗原裕基)
 3 身近なところに隠れている大発見:クワガタムシの隠蔽種と菌?(久保田耕平)
 4 寄生虫とのつきあい方(後藤康之)
 5 ヒトが光合成できるようになるには(増田 建)
 6 始原の微生物代謝を垣間見る(石井正治)
 7 酒になれなかった水のはなし(北條博彦)
 8 時空のさざ波,重力波をとらえる(大橋正健)
 9 物理学を例にとって考える「研究する意味」(長谷川修司)

あとがき

Scientific Skills: Active Learning in First-Year Seminars
Division of First Year Education, Komaba Organization for Educational Excellence(KOMEX), The University of Tokyo, Tatsuru MASUDA, and Kikue SAKAGUCHI, editors


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。