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第2版 図解 Z80マイコン応用システム入門(ハード編)

第2版 図解 Z80マイコン応用システム入門(ハード編)

A5判 308ページ 並製
価格:3,410円 (消費税:310円)
ISBN978-4-501-53130-0(4-501-53130-4) C3055
奥付の初版発行年月:2000年05月 / 発売日:2000年05月中旬

内容紹介

 コンピュータに関わる技術の発展には目を見張るものがあり,学生が学ぶ技術と実際の現場の技術のギャップは,どんどん拡がっていくばかりである。本書の内容も,それに合わせて見直しをすすめ,SCSIなどの紹介の充実を図った。また,学習者が興味を持つように,簡単な相撲ロボットの製作方法を解説した。

前書きなど

 本書を執筆した時代から,ソフト,ハードのあらゆる面で目を見張るような変化があり,ほんの少し目をそらしているとあっという間に取り残されてしまう,技術者としては面白いと共にたいへんな時代が来ている感がします。
 この間,学生が学ぶ技術と実際の技術のギャップはどんどん大きくなり,教育現場では少しでも実際の技術に近づけるよう教育内容の改善に専念しています。
 しかし,①8ビットMPUは安価で入手が容易,②かんたんにソフト,ハードが組める面からホビーや生産現場に広く利用されその重要性は少しも衰えてはいないという状況,③あくまでも基本を知ることが大切である,ということから,本書ではカスタムLSIを採用せず,IC等については最近の製品の紹介程度にとどめ,以前詳しく紹介できなかったSCSI等の充実を図る,という方針で改訂しました。
 教育現場の中で,初学者の場合は,まず簡単な対戦式ロボットのような装置を作り,これを基にゲームをやりながら装置の性能をソフト,ハード両面からステップアップしていく方法をとると,自分から興味を持ち,急速に実力を付けてくれることが多いので,ハード編の応用の中で,簡単な相撲ロボットの制作方法を加筆しました。
 本書により,初学者がマイコン制御の楽しさを知ってくれるよう願っています。
平成12年4月

著者らしるす


目次

第1章 Z80MPU
1.1 Z80の概要
 1.2 Z80の動作タイミング
 1.3 アクセスタイムの計算

第2章 MPU周辺回路の設計
2.1 クロック発信回路
2.2 クロック入力回路
 2.3 リセット回路
 2.4 Z80の入出力信号線の設計
 2.5 アドレスバスの設計
 2.6 データバスの設計

第3章 メモリ
3.1 メモリの機能と構成
 3.2 メモリの性能
 3.3 ICメモリ
 3.4 SRAM
 3.5 EPROM
 3.6 SRAM/EPROMのZ80との接続
 3.7 CMOSメモリのバッテリバックアップ
 3.8 DRAM

第4章 I/Oインタフェース
 4.1 メモリマップドI/O法とアイソレーテッドI/O法
 4.2 入出力タイミング
 4.3 入力インタフェース
 4.4 出力インタフェース

第5章 パラレルデータ転送
 5.1 ハンドシェイクによるデータ転送
 5.2 8255(PPI)
 5.3 セントロニクスインタフェース
 5.4 A/D変換
 5.5 GPIBインタフェース
 5.6 SCSIインタフェース

第6章 シリアルデータ転送
 6.1 シリアルデータ転送の概要
 6.2 8251(USART)
 6.3 8251のプログラミング
 6.4 8251非同期送受信プログラム
 6.5 RS232Cインタフェース
 6.6 XパラメータとSパラメータ

第7章 割込み
 7.1 割込み処理の動作
 7.2 Z80MPUの割込み
 7.3 割込みの実例
 7.4 多重割込み
 7.5 DMAデータ転送
 7.6 Z80DMA

第8章 マイコン応用システム
 8.1 設計開発から製作までの全体の流れ
 8.2 ワンボードマイコン
 8.3 実機にマイコンを組み込む

第9章 システム開発
 9.1 製品仕様の決定
 9.2 システム設計
 9.3 ハードウェア開発
 9.4 ノイズ対策
 9.5 製作・調整・検査
 9.6 デバッグツール
 9.7 インサーキットエミュレータ(ICE)

索引

付録


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