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化学工学の計算法

化学計算法シリーズ(4)
化学工学の計算法

A5判 256ページ 並製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-501-61690-8(4-501-61690-3) C3343
奥付の初版発行年月:1999年03月 / 発売日:1999年03月下旬

内容紹介

 本書は,工業高校・専門学校・理工系大学の学生や各種の資格・試験に対応できるよう,化学工学において重要とされる項目について解説。
 専門用語や公式などの説明は基礎的なものにとどめ,化学工学の計算力を養成するために多くの例題や練習問題を精選した。

前書きなど

 20世紀初頭の頃のアメリカが起源とされる化学工学は,化学工業における各装置・機器・測定器などの設備および物質やエネルギー収支などに関する知識や技術さらに操作などのためのものである。しかし,今や化学工学は化学工業だけのものではなく,あらゆる産業に関するものになっている。それは,例えば私達の家の都市ガスや上・下水道などの設備でさえ化学工学的な手法が使われ,それが産業ともなれば業種が違っても各種の設備が駆使されるからである。
 本書は,このことを踏まえ,化学計算法シリーズの主旨に沿って,工業高校・専門学校・大学の理工系の学生諸君や各種の資格や検定に対応できるように次のことを骨子にして執筆した。

  ● 化学工業をはじめとする産業で,対象となる装置などの設備は多種多様であるから,最も基本的なものを対象にした。
  ● 化学工学は馴れないと難解なものである。従って,基本的で基礎的なものを例題に選び,これを理解することで化学工学を把握できるようにした。
  ● 単位はSI単位を主としたが,CGS系やMKS系など従来から使われている慣用的な単位も用いた。
  ● 計算法に力を注ぎ,専門用語や公式などの説明は最小限にし,それらは既成の事実として執筆した。

 化学工学は,物理学・化学などの理論を応用し,数学を駆使したものであるから,化学計算法シリーズNo.1,No.2を十分に活用していただきたい。また,理論式だけでなく,経験則とか実験式がよく活用されること,そして各種の便覧が活用されることを理解していただきたい。
 化学工学に強くなるには,理論をよく理解して例題を繰り返し学習し,章末の練習問題を解くことである。さらに自分なりの詳細な解答を導いてほしい。
 本書をご利用いただき,意図しながらもページ数や制約や編著者の気づかない誤りや不適当なものがありましたら,ご指導いただければ幸甚である。
 終わりに執筆に際して参考にさせていただいた多くの書籍などの著者に対し,また始終ご支援をいただいた東京電機大学出版局の方々に厚く感謝する。
平成11年3月
著者らしるす


目次

第1章 単位の換算と次元
第2章 物質収支とエネルギー収支
第3章 流動の計算
第4章 伝熱の計算
第5章 蒸発の計算
第6章 蒸留の計算
第7章 乾燥の計算
第8章 調湿の計算
第9章 吸収の計算
第10章 抽出の計算
第11章 混合と撹拌の計算
第12章 濾過の計算
第13章 遠心分離の計算
第14章 ふるい分けの計算
第15章 級数分離と濃縮の計算
第16章 粉砕の計算
第17章 輸送機の計算
第18章 配管とタンクの計算


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