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脱構築をめぐる対話翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ

叢書・ウニベルシタス1048
翻訳そして/あるいはパフォーマティヴ 脱構築をめぐる対話

四六判 182ページ 上製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-588-01048-4 C1310
奥付の初版発行年月:2016年09月 / 発売日:2016年09月下旬

内容紹介

デリダが最も信頼する相手と語り合い、難解で知られるその哲学について、講義や講演でも見せることがない率直な語り口でデリダ自身が明らかにし、豊崎光一が《翻訳》で応答する。アルジェリア生まれのユダヤ人としての来歴、言語との関係、自身の哲学のさまざまな概念、ハイデガー、ブランショ、レヴィナス、セール、フーコー、ドゥルーズらとの関係までを語る。現代の知の核心を開く対話による共著。世界初の書籍化。

著者プロフィール

J.デリダ(デリダ ジャック)

(Jacques Derrida)
1930–2004年。アルジェリア生まれ。パリの高等師範学校で哲学を専攻。同校の哲学教授を経て、社会科学高等研究院教授。1983年に設立された国際哲学コレージュでは初代議長を務めた。著書に、『エクリチュールと差異』、『散種』、『絵画における真理』、『法の力』、『他者の言語:デリダの日本講演』、『アーカイヴの病:フロイトの印象』、『シニェポンジュ』、『哲学の余白』、『有限責任会社』、『ユリシーズ グラモフォン:ジョイスに寄せるふたこと』(以上、法政大学出版局)、『アポリア:死す「真理の諸限界」を[で/相]待‒期する』(人文書院)、『他の岬:ヨーロッパと民主主義』、『生きることを学ぶ、終に』(以上、みすず書房)、『ポジシオン』(青土社)、『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(筑摩書房)などがある。

豊崎 光一(トヨサキ コウイチ)

1935–1989年。東京生まれ。学習院大学文学部教授。国際哲学コレージュでは連絡会員を務め、デリダはその死を悼み、著書『アポリア』を捧げた。著書に、『余白とその余白または幹のない接木』(小沢書店、1974)、『砂の顔』(小沢書店、1975)、『他者と[しての]忘却:メタフォール メタモルフォーズ』(筑摩書房、1986)、『文手箱』(書肆 風の薔薇、1986)、『ファミリー・ロマンス:テクスト・コンテクスト・プレ(–)テクスト』(小沢書店、1988)などがあり、訳書に、個人訳『ロートレアモン伯爵 イジドール・デュカス全集』(白水社、1989)、ブランショ『最後の人/期待 忘却』(白水社、1971)、フーコー『レーモン・ルーセル』(法政大学出版局、1975)、ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー:資本主義と分裂症』(共訳、河出文庫、2010)、ル・クレジオ『物質的恍惚』(岩波文庫、2010)などがある。

守中 高明(モリナカ タカアキ)

1960年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。詩人。著書に『脱構築』(岩波書店、1990)、『存在と灰:ツェラン、そしてデリダ以降』(人文書院、2004)、『法』(岩波書店、2005)、『終わりなきパッション:デリダ、ブランショ、ドゥルーズ』(未來社、2012)、詩集に『守中高明詩集』(思潮社、現代詩文庫、1999)、『系族』(同、2009)などがあり、訳書に、デリダ『シボレート:パウル・ツェランのために』(共訳、岩波書店、1990)、『たった一つの、私のものではない言葉:他者の単一言語使用』(岩波書店、2001)、『コーラ:プラトンの場』(未來社、2004)、『精神分析の抵抗』(共訳、青土社、2007)、『赦すこと:赦し得ぬものと時効にかかり得ぬもの』(未來社、2015)、ブランショ『他処からやって来た声:デ・フォレ、シャール、ツェラン、フーコー』(以文社、2013年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

目次

1 誘惑としてのエクリチュール──絵葉書、翻訳、哲学

2 哲学とパフォーマティヴ

解説 哲学・翻訳・パフォーマティヴ──Living on borderlines.

監修者あとがき


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