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年齢意識の社会学 〈新装版〉

りぶらりあ選書
年齢意識の社会学 〈新装版〉

四六判 352ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-588-02272-2 C1336
奥付の初版発行年月:2015年05月 / 発売日:2015年05月中旬

内容紹介

人は、いつから誕生日を祝うようになったのか? 誰も自分の年齢を、ましてや他人の年齢を気にすることのなかった19世紀前半以前から、年齢が社会の諸制度と結びついて、年齢差別(エイジズム)を生み出すにいたった今日まで、アメリカ文化における年齢意識の変遷を描く。教育、医療、労働から大衆文化にもわたって、豊富かつ広範な資料を駆使して年齢と社会・文化のかかわりを跡づけた本書は、超高齢社会を前にしたわが国の読者にも多大の示唆を与える。

著者プロフィール

ハワード・P.チュダコフ(チュダコフ,H.P.)

(Howard P. Chudacoff)
現代アメリカの歴史学者。現在、ブラウン大学教授。本書のほかに『アメリカ都市社会の発展』(The Evolution of American Urban Society, Prentice-Hall)などの著書がある。

工藤 政司(クドウ マサシ)

1931年に生まれる。1958年、弘前大学文理学部卒業。元東京国際大学経済学部教授。訳書に、モリー・ハリスン『買い物の社会史』(法政大学出版局)、ジェイムズ・ヒューストン『白い夜明け』(法政大学出版局)、ドナルド・ミッチェル『現代音楽の言葉』(音楽之友社)、ピエール・ラ・ミュール『小説メンデルスゾーン』(音楽之友社)、『赤い風車』(美術公論社)、アーウィン・ショー『ローマは光のなかに』(講談社文庫)、『乱れた大気』(マガジンハウス)、ジェーン・オースティン『エマ』(上・下巻、岩波文庫)などがある。

藤田 永祐(フジタ エイスケ)

1963年、東京大学文学部英文科卒業。1967年、同大学大学院英語英文学修士課程修了。現在、獨協大学名誉教授。著書に、『ディケンズ、フォースター、オースティン──いまに生きるイギリス小説』(春風社)、Essays on Dickens, Forster, Austen(春風社)。訳書に、イアン・ワット『小説の勃興』(南雲堂)、ノーマン・F. キャンター『聖なるきずな──ユダヤ人の歴史』(法政大学出版局)、『中世のカリスマたち』(法政大学出版局)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 写真
 謝辞
 序文

1 ぼやけた年齢差── 一八五〇年以前のアメリカ社会

2 年齢階級の起源──医学と教育

3 年齢規範とスケジュール化── 一八九〇年代

4 年齢規範の強化── 一九〇〇年~一九二〇年

5 同輩仲間社会の出現

6 年齢相応の振る舞い── 一九〇〇年~一九三五年の文化

7 アメリカのポピュラー音楽にみられる年齢意識

8 過去四、五十年間の継続性と変化

 結び

 訳者あとがき
 原注
 索引


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