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文化のハイブリディティ

サピエンティア26
文化のハイブリディティ

四六判 182ページ 上製
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-588-60326-6 C1320
奥付の初版発行年月:2012年10月 / 発売日:2012年10月中旬

内容紹介

東西南北を席捲するグローバリゼーションのもとで、文化的な相互作用がますます広がり深まっている現代世界。本書は、人・物・情報、さらには宗教・文学・音楽・芸術・食べ物にいたるまで、さまざまなものの交流にともなう文化の遭遇、接触、交差、異種混淆性のプロセスを歴史的かつ理論的な視野のもとに鳥瞰し、人びとのアイデンティティや新しい文化のかたちについて論じる。

著者プロフィール

P.バーク(バーク ピーター)

(Peter Burke)
1937年イングランド生まれ。文化史家。オクスフォード大学時代はK.トマスのもとで歴史を学び、同大学院ではH.トレヴァー=ローパーを指導教官とする。サセックス大学講師ののち、1979年からケンブリッジ大学。現在は同大学エマニュエル・コレッジ名誉教授。現代の文化史研究の第一人者といわれ、外国語に翻訳されている著作の数がもっとも多いといわれる現代イギリスを代表する知識人のひとり。
主な邦訳書に、『社会学と歴史学』(慶應通信、1986年)、『ヨーロッパの民衆文化』(人文書院、1988年)、『イタリア・ルネサンスの文化と社会』(岩波書店、1992/2000年)、『フランス歴史学革命――アナール学派1929-89年』(岩波書店、1992年)、『知識の社会史――知と情報はいかにして商品化したか』(新曜社、2004年)、『ルイ14世――作られる太陽王』(名古屋大学出版会、2004年)、『歴史学と社会理論』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『時代の目撃者――資料としての視覚イメージを利用した歴史研究』(中央公論美術出版、2007年)、『近世ヨーロッパの言語と社会――印刷の発明からフランス革命まで』(岩波書店、2009年)、『文化史とは何か』(法政大学出版局、2008年/増補改訂版、2010 年)などがある。

河野 真太郎(コウノ シンタロウ)

1974年生まれ。専門はイギリス文学と批評理論。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得退学。現在、一橋大学大学院商学研究科准教授。
著書(共著)に『愛と戦いのイギリス文化史――1951-2010年』(慶應義塾大学出版会、2011年)など。翻訳(共訳)にトニー・ジャット『失われた20世紀』(上下巻、NTT 出版、2011年)、トニー・ベネット他編『新キーワード辞典』(ミネルヴァ書房、2011年)、エドワード・W.サイード『文化と抵抗』(筑摩書房、2008年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 英語版への序
序 論
第1章 多様な対象
第2章 多様な用語
第3章 多様な状況
第4章 多様な反応
第5章 多様な帰結
 註  記
 訳者あとがき
 索  引

関連書

P.バーク/長谷川貴彦訳『文化史とは何か[増補改訂版]』


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