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ブロードバンド市場の経済分析

ブロードバンド市場の経済分析

B7 220ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1483-7 C3033
奥付の初版発行年月:2008年04月 / 発売日:2008年04月上旬

内容紹介

 日本のブロードバンドが何故成功裏に普及したかを、計量分析により実証的に解明し、さらにその成功を継続させるための政策(競争政策)を検討したものです。
 通信産業での競争政策について、旧来の電話産業については、多くの理論的・実証的研究が積み重ねられていますが、ブロードバンドについては、近年研究が始まったばかりであり、議論をよんでいるホットイシューです。
 本書はそれについてのひとつの回答であり、今後の光ファイバーの普及に向けた課題についても検討しています。


田中辰雄(たなか たつお)
慶應義塾大学経済学部准教授
1988年東京大学大学院経済研究科単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、コロンビア大学客員研究員を経て、1999年より現職。2003年より公正取引委員会競争政策研究センター客員研究員。最近の論文として「私的コピーは被害を与えているか:動画のケース——ファイル交換Winny と動画サイトYoutubeの影響——」『組織科学』第41巻第1号 2007年。

矢﨑敬人(やさき よしひと)
工学院大学グローバルエンジニアリング学部講師
2002年一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。東京大学先端科学技術研究センター特任助手を経て、2006年より現職。2003年より公正取引委員会競争政策研究センター客員研究員。論文に'Contribution-Proportional Remuneration Rule for Employee Inventions and Its Effects on Effort and Investment Incentives'(Economics of Innovation and New Technology, with Akira Goto)等。

村上礼子(むらかみ れいこ)
近畿大学経済学部講師
2004年慶應義塾大学商学研究科後期博士課程単位取得退学。公正取引委員会競争政策研究センター研究員を経て、2005年より現職。最近の業績に「メディア・コンテンツ産業での競争の実態調査」(執筆分担 第2章1・2・4節、『公正取引委員会競争政策研究センター研究報告書』、2007年)。

目次

序 本書の目的と構成

第1章 ブロードバンド市場の概観
第2章  ADSLの普及要因
第3章 ネットワーク効果とスイッチングコストの理論
第4章 ネットワーク外部性とスイッチングコスト——IP電話でひとり勝ちが起こりうるか
第5章 回線種別変更のスイッチングコスト
第6章 ADSL、CATV、FTTHのモード間競争
第7章 光ファイバー普及に向けての課題

[資料]アンケート実施要項
参考文献
索引


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