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政党組織・集票構造・利益誘導ニューディール期民主党の変容

ニューディール期民主党の変容 政党組織・集票構造・利益誘導

B7 296ページ 上製
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-7664-1550-6 C3031
奥付の初版発行年月:2008年08月 / 発売日:2008年08月上旬

内容紹介

ニューディール期、地方レベルの政党組織に生じた変容が全国レベルの民主党に与えた影響を、ペンシルヴェニア州の事例を中心に実証的に解明する。


西川賢(にしかわ まさる)
日本国際問題研究所研究員
1975年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所研究員、テンプル大学歴史学部客員研究員を経て、現職。専攻はアメリカ政治史、アメリカ政治発展論。

目次

序 章 課題と視角
 一 はじめに
 二 各章の概要

第一章 ペンシルヴェニア州における共和党一党支配体制の形成と展開
 一 はじめに
 二 政党マシーン支配の形成と発展
 三 革新主義と禁酒の時代
 四 恐慌とニューディール
 五 結論

第二章 共和党一党支配体制の崩壊とペンシルヴェニア民主党の躍進、一九三二—一九
三四年
 一 はじめに
 二 一九三二年のペンシルヴェニア州における政治状況と民主党
 三 ペンシルヴェニア民主党の躍進と「五時会」支配の終焉
 四 結論

第三章 失業救済事業と利益誘導政治の位相転換、一九三六—一九三八年
 一 はじめに
 二 「政党マシーン」の在地環境と「ボス」の社会的属性
 三 パトロネージの衰退と失業救済事業
 四 失業救済事業による集票機能の代替
 五 結論

第四章 ニューディール期のペンシルヴェニア州における第三政党運動の蹉跌
     ——失業者党とペンシルヴェニア社会保障連盟を例に——
 一 はじめに
 二 失業者党の結成
 三 失業者党からPSLへ
 四 運動の退潮
 五 結論

第五章 ニューディール期における民主党の組織的変化に関する一考察
     ——労働無党派連盟と政党マシーンとの関連を手がかりに——
 一 はじめに
 二 LNPLの組織的特徴
 三 LNPLによる有権者の組織化
 四 「政党マシーン」とLNPL
 五 結論

第六章 比較検討作業
 一 はじめに
 二 雇用促進局の集票利用について
 三 第三政党とLNPLに関する検討
 四 「政党マシーン」の選挙での集票機能、利益誘導機能の定価
 五 結論

結 論
 一 総括と主張
 二 結論:ニューディール「政治」に対する新たな解釈と展望

参考文献
あとがき
索引


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