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戦間期イギリスのモダニティ帝国の文化とリベラル・イングランド

帝国の文化とリベラル・イングランド 戦間期イギリスのモダニティ

A5判 256ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-1767-8 C3098
奥付の初版発行年月:2010年10月 / 発売日:2010年10月上旬

内容紹介

「英国性(イングリッシュネス)」、再考。
▼20世紀前半のイギリス=大英帝国は、ナショナルな帝国主義を基底とする国民国家であるとともに、グローバルに展開=転回する「帝国」でもあった。
▼この2つのイギリスは、どう共存し、対立し、変容していったのか。
▼ウルフ、ロレンスらのテキストを「グローバル化する文化」の観点から再読し、両大戦間期イギリスのナショナル・アイデンティティを問い直す。


大田信良(おおた のぶよし)

東京学芸大学教育学部教授。

1961年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程満期退学。2008年、筑波大学で博士(文学)取得。20世紀イギリス文学・文化
Locating Woolf: The Politics of Space and Place. (共著 Palgrave Macmillan, 2007)、『D・H・ロレンスとアメリカ/帝国』(共著 慶應義塾大学出版会, 2008)、『愛と戦いのイギリス文化史1900-1950年』(共著 慶應義塾大学出版会, 2007).

目次

序章 英国モダニズムと帝国

第Ⅰ部 「リベラル・イングランドの奇妙な死」再考
  第1章 ブラウン夫人の表象——福祉社会、ジェンダー、リベラリズム
  第2章 モダニズム的(反)成長物語のなかの優生学と女性参政権運動
  第3章 リベラリズム以降の政治意識?——『ダロウェイ夫人』におけるスタイルへの意志

第Ⅱ部 モダニズムの「国際」政治学
  第4章 ロレンスとナショナリズム言説
  第5章 退屈と帝国の再編
  第6章 人種、英米関係、『羽毛の蛇』

第Ⅲ部 帝国の文化としてのモダニズム
  第7章 地政学的無意識——『波』、ルイス、グローバリゼーション
  第8章 帝国、アメリカ、太平洋の表象
  第9章 帝国の文化とウルフ

終章 グローバル化する文化とさまざまなモダニティ


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