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古代日本の漢字文化と仏教古代学論究

古代学論究 古代日本の漢字文化と仏教

A5判 360ページ
価格:9,350円 (消費税:850円)
ISBN978-4-7664-1953-5 C3021
奥付の初版発行年月:2012年08月 / 発売日:2012年08月上旬

内容紹介

文字とモノで読み解く、古代日本と東アジア。

▼漢字・漢文の伝達によって成立していた東アジアの国際関係において、古代日本は中国や朝鮮諸国とどのような関係を切り結んだのか。その実態を、文献だけではなく、墓誌、鉄剣銘などに刻まれた文字資料を読み解き、実証的に明らかにする。
▼また、古代日本の宗教上の一大画期を天平期に認め、政治と宗教の関係が社会に与えた影響を、様々な媒体にわたる多くの史料に基づいて考察。古代日本の成り立ちを文物から読み解く、最新の成果。


目次

序―本書の構成と概要―

第一部 列島の漢字・漢文と五世紀の東アジア
 第一章 倭王武の上表文と百済王余慶の上表文
 第二章 高句麗広開土王碑の基礎的考察
 第三章 列島における五世紀の文字表記

第二部 倭王権と七世紀の東アジア―倭国の書記世界―
 第一章 天と日の周辺―治天下・阿毎多利思比孤・日本―
 第二章 国号「日本」の成立に関する覚書
 第三章 古代日本の王言について―オホミコト・ミコト・ミコトノリ―
 第四章 甲寅年銘光背に見える王延孫に関する一考察
 第五章 「山田殿像」銘小考
 
第三部 天平仏教の諸相
 第一章 僧正玄昉の教学について
 第二章 天平びとの疫病対策―奈良時代の医療(医術と呪禁)―
 第三章 行基伝の基礎的考察
 第四章 聖武天皇の出家と受戒をめぐる臆説
 第五章 鑑真入京の道
 第六章 藤原夫人と内親郡主
 第七章 古代北陸の宗教的諸相
 
付篇一 「殿」と「殿門」について
付篇二 紫香楽宮について
付篇三 二人の僧恵行について―「唐招提寺用度帳」に見える恵行再考―


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