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持続的な企業価値の創造に向けて備えるBCMから使えるBCMへ

備えるBCMから使えるBCMへ 持続的な企業価値の創造に向けて

四六判 226ページ 並製
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-7664-2052-4 C0034
奥付の初版発行年月:2013年07月 / 発売日:2013年07月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

レジリエンス(迅速かつしなやかな回復力)の強化に向けて、いざというときに使えるBCM(事業継続マネジメント)を構築する。

▼東日本大震災によりますますその重要性が高まるBCM。従来の災害対策をBCMへと進化させるためには、何が必要なのだろうか?

▼内閣の防災検討メンバーによる最新の調査・研究成果と、セブン&アイ・ホールディングスなど、先駆的企業のBCM担当者による最先端の実践手法を紹介。

▼本書は、最新の理論と実践を分かりやすく解説し、これからBCMに取り組もう、従来のBCMを見直そう、そして新たな企業価値を創造しようという方にとって必読の1冊!

著者プロフィール

安井 肇(ヤスイ ハジメ)

あらた監査法人あらた基礎研究所所長(第4章・第5章インタビュー)
1975年東京大学法学部卒業、同年日本銀行入行、2003年中央青山監査法人入所、2006年あらた監査法人へ移籍、2007年より現職。
主要著作に『金融機関のリスク管理と自己資本』(共著、有斐閣、1989年)、「コンプライアンス――リスク管理の一部として能動的な管理体制を」『週刊金融財政事情』(2562号、2003年)、「金融機関監督に組込まれるCOSO内部統制フレームワーク」(同2685号、2005年)、「持続的な価値創造に資する統合報告への挑戦とその意義」『一橋ビジネスレビュー』(共著、60巻1号、2012年)、「国際統合報告フレームワーク協議案について」『企業会計』(Vol.65、No.7、2013年)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

【編者】
安井 肇(やすい はじめ)
あらた監査法人あらた基礎研究所所長(第4章・第5章インタビュー)

あらた基礎研究所

【執筆者】(執筆順)
大林 厚臣(おおばやし あつおみ)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授(第1章)

渡辺 研司(わたなべ けんじ)
名古屋工業大学大学院社会工学専攻教授/リスクマネジメントセンター防災安全部門長(第2章)

加賀谷 哲之(かがや てつゆき)
一橋大学大学院商学研究科准教授(第3章)

成田 庄二(なりた しょうじ)
株式会社セブン&アイ・ホールディングス総務部グループ渉外シニアオフィサー(第4章)

目次

 はじめに
 執筆者紹介

第1章 BCMの意義と課題
 1 BCMとは
 2 BCMの必要性と効果
 3 想定外のリスクへの備え
 4 想定可能なリスクごとの課題
 5 対応策の課題
 6 業種ごとの課題
 7 BCMの継続的な改善

第2章 サプライチェーンとBCMの国際標準化
 1 サプライチェーン・リスクの概要と背景
 2 企業間連携と官民連携の重要性
 3 地域型BCM――都市部のロジスティクス機能
 4 評価基準の国際的動向

第3章 持続的な企業価値創造に向けたBCM
 1 企業価値創造におけるBCMの意義と役割
 2 日本企業のBCMの実態
 3 BCM導入・開示による経済効果
 4 東日本大震災の経験から浮かび上がる課題
 5 ポスト東日本大震災における効果的なBCM構築に向けて

第4章 現場で機能するBCM
    ――セブン&アイ・ホールディングスの事例
 1 「機能するBCM」構築の仕組み
 2  BCMの根幹を支える思想
 3 東日本大震災前のBCM
 4 東日本大震災時の対応
 5 東日本大震災後のBCMの改善

第5章 企業におけるBCMの構築
 1 災害対策からBCMへの進化
 2 使えるBCMとするためには
 3 東日本大震災からの教訓
 4 組織のレジリエンスを高めるために
 5 BCM情報をどのように開示するのか

第6章 東日本大震災でBCMはどう変わったか
    ――内閣府による実態調査の分析
 1 BCP策定状況の変化
 2 BCP策定の理由
 3 東日本大震災の影響
 4 東日本大震災後のBCP修正状況
 5 BCP策定の課題
 6 BCMの公表状況

おわりに
索引


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