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田代の土方巽鎌鼬

鎌鼬 田代の土方巽

B5横 64ページ 上製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7664-2387-7 C0072
奥付の初版発行年月:2016年11月 / 発売日:2016年11月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

道化となり交わり、狂者となり駆け回る!―― よみがえる土方巽

 写真家・細江英公が、舞踏家・土方巽を撮影した『鎌鼬』は、1969年に現代思潮社より刊行され、芸術選奨文部大臣賞を受賞。その後も、2005年に復刻版・2009年に普及版(どちらも青幻舎)が刊行されるなど、現在では、世界の写真史に記される高い評価を受けている。
 本写真集は、秋田県田代の鎌鼬美術館の編集により再構成した「田代バージョン」である。写真17葉を収め、さらに東京、筑波の写真も掲載し、瀧口修造の序文、横尾忠則のポスター、そして解説を付した。

 「田代の里=鎌鼬の里」として、貴重な写真と、舞踏家の存在と、里の風景を後世に伝え残していくべく、2016年10月に満を持して開館する「鎌鼬美術館」。その開館に合わせ刊行する本写真集によって、土方巽はどのように変遷していくのか? 日本の「舞踏」・世界の「Butoh」が、強烈な存在感をもって顕現する1冊。

著者プロフィール

細江 英公(ホソエ エイコウ)

写真家。1933年山形県米沢市に生まれ、東京で育つ。代表作に『おとこと女』(1961年)、『薔薇刑』(1963年)、『鎌鼬』(1969年)他多数。近作に、舞踏家・笠井叡を撮影した写真集『透明迷宮』(2016年)がある。2003年、英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章。2007年、写真界のアカデミー賞といわれるルーシー・アワード(米)のビジョナリー賞を日本人で初めて受賞。2010年文化功労者に選出。東京工芸大学名誉教授、清里フォトアートミュージアム館長。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

土方巽は鎌鼬の里で今も生きている  細江英公

鎌鼬 ―― 田代の土方巽

鎌鼬、真空の巣へ  瀧口修造

KAMAITACHI: TOWARD A VACUUM'S NEST Shuzo Takiguchi

細江英公『鎌鼬』の作品世界  飯沢耕太郎

「土方巽と日本人」ポスター  横尾忠則

田代 ―― 稲架田の里の美術館

田代の地図  「七曲道路開通式祝賀会」写真

『鎌鼬』より(東京、筑波)

土方巽と細江英公 ―― 舞踏家と写真家の二重螺旋

略歴

里の記憶と美術館 ―― 『鎌鼬 田代の土方巽』の刊行にあたって
鎌鼬美術館


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