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有権者・選挙・政治の基礎的研究

中央大学社会科学研究所研究叢書34
有権者・選挙・政治の基礎的研究

A5判 上製
価格:2,310円 (消費税:210円)
ISBN978-4-8057-1335-8 C3331
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年03月下旬

内容紹介

有権者・選挙・政治をめぐる論集。テーマは、〈1章〉有権者の政治的関心をどのように測定するか、〈2章〉有権者は政策をどのような構造で捉えているか、〈3章〉政党間の競争はどのような論理で説明できるか、〈4章〉90年代中盤という政党の離合集散の時期に有権者の政党支持はどのように変化したか、〈補章〉98年参院選という不思議な選挙をどのように説明できるか、である。各章は、独立した基礎的研究であり、対象とする時期も異なるが、日本政治の現状やあり方への強い関心が背景にある。また各章で、従来とは少し異なる手法・方法の適用を試みており、現代の日本政治に対する理解を深めようという方に、お勧めしたい。


目次

〈主要目次〉

第1章 「政治的関心」の測定
―ヴィネット基準点法(Anchoring Vignettes Method)を用いて―
1.はじめに
2.ヴィネット基準点法による測定
3.「政治的関心」の測定結果と分析
4.結論と考察
第2章 有権者の政策空間の変容
―新自由主義の浸潤と安全保障政策の転換―
1.はじめに
2.自民党の政策空間と有権者の変化
3.グラフィカルモデリング
4.政策選好の分析
5.おわりに
補遺 グラフィカルモデリングの数学的基礎
第3章 交換ネットワーク理論による政党間競争の分析 
1.はじめに
2.政党間競争
3.交換理論による政党間競争モデル
4.交換ネットワーク
5.おわりに
第4章 1990年代中期の政党支持の変化と、世論調査デー
タの比較可能性
― JESⅡパネルデータを中心として―
1.はじめに
2.課題
3.90年代中期の政党支持態度の研究
4.デ―タ
5.社会意識の時系列的研究の方法: 特に、パネル調査
の attrition 問題について
6.分析
7.結論と考察
補 章 98年参院選の分析―選挙結果データを中心に―
l.はじめに
2.選挙前の世論の動き
3.選挙結果データの分析:95年参院選・96年衆院選・
98年参院選の比例区の市町村比較
4.事後面接調査の分析
5.結論


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