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作品とその方法万葉歌人大伴家持

北海道大学大学院文学研究科研究叢書 2
万葉歌人大伴家持 作品とその方法

A5判 330ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-8329-6381-8(4-8329-6381-3) C3095
奥付の初版発行年月:2003年05月 / 発売日:2003年05月下旬

内容紹介

従来「模倣」として片付けられてきた家持の方法を,先達の表現を積極的に学び取りその系譜上に自らの作品を位置付けようとする営み=「歌まなび」と捉え,新たな視座から家持の歌作りの営みの軌跡を追う。作品そのものに焦点を絞り,「歌人」としての大伴家持の姿をあぶり出す,気鋭の力作。

著者プロフィール

廣川 晶輝(ヒロカワ アキテル)

1968年 群馬県安中市に生まれる
1999年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻単位取得退学
同   年 北海道大学文学部助手
2000年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程国文学専攻修了
 博士(文学)北海道大学
現在 北海道大学大学院文学研究科助手
主論文 大伴家持「悲傷亡妾歌」論──書持歌の意義──(『国語国文研究』99, 1995年), 大伴家持の悲緒を申ぶる歌(『美夫君志』57, 1998年), 大伴家持の陸奥国出金詔書を賀く歌(『北海道大学文学研究科紀要』101, 2000年), 「サヨヒメ物語」の〈創出〉──筑紫文学圏の営為──(『上代文学』90, 2003年4月)など

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

凡  例
 序 大伴家持への視座
Ⅰ 在京期の作品
第1章 初期作品
 第1節 「初月のうた」と坂上大嬢への贈歌
 第2節 紀女郎との贈答歌
第2章 悲傷亡妾歌
第3章 安積皇子挽歌
第4章 聖武天皇東国行幸従駕歌論
Ⅱ 越中期の作品
第1章 越中歌壇について
 第1節 八月七日の宴
 第2節 越中賦の敬和について
 第3節 巻十九巻頭歌群
第2章 長歌作品の方法
 第1節 悲緒を申ぶる歌
 第2節 追同處女墓歌
第3章 王権讃美の方法
 第1節 陸奥国出金詔書を賀く歌
 第2節 吉野行幸儲作歌


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