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南宋判語の訳注と講義黄勉斎と劉後村 附文文山

黄勉斎と劉後村 附文文山 南宋判語の訳注と講義

A5判 272ページ 上製
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-8329-6743-4 C3022
奥付の初版発行年月:2011年02月 / 発売日:2011年02月中旬
発行:北海道大学出版会  
発売:北海道大学出版会
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内容紹介

本書は南宋時代の判語史料三種の現代誤訳と注釈,およびいくつかの判語史料の持つ意味を講義したものである。南宋時代の判決集としては『名公書判清明集』が最も有名だが,ほかにも本書に収めた黄榦と劉克荘の文集中に少なくない判語が,文天祥の文集中に五条の判語が収録されている。明清時代に親民官(州県官)にとって重要な職務は銭穀と刑名,すなわち徴税と裁判であったと言われるが,それは宋代とて同じである。かつては吏事に属す卑属な文章と考えられてきた判語が,士大夫の文集中に採録され始めるのが南宋時代である。著者の故高橋芳郎氏は,わが国における宋代法制史研究の泰斗として,特に『名公書判清明集』研究の第一人者として著名であり,これまで『訳注『名公書判清明集』戸婚門』(創文社,2006年)および『訳注『名公書判清明集』官吏門・賦役門・文事門』(北海道大学出版会,2008年)を刊行してきたが,本書の出版によって南宋時代の判語の訳注という作業はほぼ完了することになる。

著者プロフィール

高橋 芳郎(タカハシ ヨシロウ)

1949年生まれ 東北大学大学院文学研究科修士課程修了
元北海道大学大学院文学研究科教授 博士(文学)
著書 宋‐清身分法の研究(北海道大学図書刊行会,2001年)
宋代中国の法制と社会(汲古書院 2002年)
訳注『名公書判清明集』戸婚門(創文社 2006年)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき
判語目次
凡 例
解 説
訳注と講義
 第一部 黄勉斎の判語 勉斎先生黄文粛公文集 巻三十八・巻三十九・巻四十
 第二部 劉後村の判語 後村先生大全集 巻一百九十二・巻一百九十三
 附 録 文文山の判語 文山先生全集 巻十二
 『勉斎先生黄文粛公文集』版本対象表
あとがき
索 引


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