細胞診断学
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-8188-1 C3047
奥付の初版発行年月:2009年10月 / 発売日:2009年10月下旬
従来の細胞診の教科書では、病変の記述が概ね臓器系ごとに縦断した形で行われてきた。これに対して本書では,臓器は異なるが同類の病変をまとめて論じる臓器系横断的な記載を基本としている。具体的には,例えば扁平上皮癌であれば扁平上皮癌としての臓器系を超越して共通する所見を押さえたうえで,臓器系により特徴的な所見を付加する形を基調とした章立てのもとに記述している。本書はこのような新たな構想で編まれた画期的な細胞診の教科書である。同時に、ベセスダシステム2001の詳しい解説も行っている。
中村 仁志夫(ナカムラ ニシオ)
1943年苫小牧市に生まれる.北海道大学医学部医学科卒業.北海道大学名誉教授 医学博士
井上 勝一(イノウエ カツイチ)
1942年名古屋市に生まれる.北海道大学医学部医学科卒業.元北海道大学助教授 医学博士.細胞診指導医,FIAC(Fellow of International Academy of Cytology)
東 恭悟(アズマ キョウゴ)
札幌医科大学附属病院病理部
安孫子光春(アビコ ミツハル)
北海道対がん協会細胞診センター
石津 明洋(イシズ アキヒロ)
熊本大学医学部保健学科教授
石丸 靖二(イシマル ヤスジ)
新潟大学医学部保健学科教授
岩渕 三哉(イワブチ ミツヤ)
新潟大学大学院医歯学総合研究科教授
牛木 辰男(ウシキ タツオ)
八戸市立市民病院臨床検査科
櫻木 範明(サクラギ ノリアキ)
北海道大学大学院医学研究科教授
佐藤 達資(サトウ タツスケ)
弘前大学大学院保健学研究科教授
清水 幹雄(シミズ ミキオ)
北海道大学病院病理部
田川 泰(タガワ ユタカ)
長崎大学医学部保健学科教授
外丸 詩野(トマル ウタノ)
北海道大学大学院医学研究科講師
中村 厚志(ナカムラ アツシ)
市立札幌病院検査部
西谷 巖()
岩手医科大学名誉教授
藤田 博正(フジタ ヒロマサ)
北海道対がん協会細胞診センター
宝来 威()
癌研究会有明病院呼吸器センター
増田 高行(マスダ タカユキ)
東北大学医学部名誉教授
鷲谷 清忠(ワシヤ キヨタダ)
弘前大学大学院保健学研究科助教
渡邊 信(ワタナベ マコト)
神戸大学医学部名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
口 絵
はじめに
第Ⅰ部 総 論
第1章 細胞診の意義
第2章 細胞の基本構造
細胞膜 / 細胞質 / 細胞小器官 / 細胞骨格 / 核 / 接着装置 / 細胞周期とそれに伴う細胞の変化
第3章 組織の基本構造
上皮組織 / 結合組織 / 女性生殖器の細胞・組織の基本構造 / 呼吸器系の基本構造 / 消化器系の基本構造 / 泌尿器系の細胞・組織の基本構造 / 内分泌系の細胞・組織の基本構造
第4章 細胞・組織の傷害・障害に伴う変化
変性・萎縮・壊死 / 修復と再生 / 化生 / 放射線による細胞・組織の変化 / 薬剤による細胞・組織の変化
第5章 検体採取法
自然検体 / 吸引検体 / 新鮮材料細胞診
第6章 標本作製・固定・染色
標本作製 / 固定 / 細胞診検査における染色
第7章 標本観察法
顕微鏡観察の基本 / 所見の読み方の基本
第8章 細胞診の課題
細胞診報告様式
第Ⅱ部 各 論
第9章 非悪性細胞の診断学
感染症 / アレルギー・免疫学的疾患 / 代謝性疾患 / 内分泌疾患
第10章 悪性腫瘍の細胞診断学
癌 腫 / 非上皮性悪性腫瘍(肉腫) / 癌肉腫 / 絨毛性疾患
引用・参考文献
索 引
Index