大阪大学総合学術博物館叢書10
野中古墳と「倭の五王」の時代
A4判 96ページ 並製
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-87259-220-7 C1321
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年02月上旬
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-87259-220-7 C1321
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年02月上旬
内容紹介
大阪の河内周辺は多くの古墳があり,調査が進められていた.そのうち古市古墳群に属する野中古墳は出土資料が質・量ともに充実した遺跡である.資料のうち11領の鉄製甲冑は,1つの古墳からの出土数としては日本でも傑出しており,襟付短甲と呼ばれる王権を代表する象徴的な甲冑も含む.1964年の発掘以来未公開であったが,このたび修復作業が完了し初展示・公開される.
著者プロフィール
高橋 照彦(タカハシ テルヒコ)
大阪大学大学院文学研究科
中久保 辰夫(ナカクボ タツオ)
大阪大学大学院文学研究科
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1部 図説「野中古墳と河内の古墳」
「倭の五王」の時代を探る
(1)「倭の五王」の時代と考古学
(2)野中古墳の発掘調査
政の要は軍事なり−武器と武具
(1)甲冑
(2)鉄剣・鉄刀
(3)鉄鏃
技術革新と古墳祭祀
(1)鉄製農工具の出現と大開発の時代
(2)土器からみる東アジア交流
(3)墳丘上の儀礼と埴輪・石製品
古市古墳群の形成と内実
(1)3・4世紀の中河内地域
(2)誉田御廟山古墳・墓山古墳とその陪家
(3)東アジア情勢と百舌鳥・古市古墳群
第2部 論考「野中古墳をめぐる諸問題」