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越境する想像力

越境する想像力

A5判 426ページ 上製
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-87259-459-1 C3091
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年03月上旬

内容紹介

大正期の日本では、アイルランド文芸復興期の文学・戯曲が盛んに翻訳・紹介されるという「流行」現象が起きた。アイルランド文学が芥川龍之介、菊池寛、西條八十、伊藤整らの文学者によって、どのように受容され、変容していったのか。さらに、アイルランドへの日本近代文学の逆輸入現象が引き起こされた要因を、現地調査での知見に基づいて追跡し、世界文学の潮流の中にある日本近代文学の姿を活写する。図版資料多数。


目次


1. 研究動機及び問題意識
2. 「アイルランド文学」とは何を指すのか
第一章 明治期におけるアイルランド文学受容の概観
第二章 芥川龍之介「シング紹介」論
—「愛蘭土文学研究会」との関わりについて—
第三章 「放浪者」の誕生
—芥川龍之介「弘法大師御利生記」における
シング『聖者の泉』の影響—
第四章 芥川龍之介とジェイムズ・ジョイス
—『若い芸術家の肖像』翻訳と
「歯車」のあいだ—
第五章 J. M. シングを読む菊池寛/菊池寛を読むW. B. イェイツ
—日本文学とアイルランド文学の相互交渉—
第六章 郡虎彦とD. H. ロレンス 二つのダヴィデ
—英語圏における郡虎彦戯曲の受容をめぐって—
第七章 西條八十・その創作の転換期
—詩歌と外国文学翻訳・研究との関わり—
第八章 伊藤整『若い詩人の肖像』における
アイルランド文学
—北海道・アイルランド・内地—
結論


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