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医療と経済

医療と経済

A5判 478ページ 上製
価格:6,490円 (消費税:590円)
ISBN978-4-87259-567-3 C3047
奥付の初版発行年月:2016年12月 / 発売日:2016年12月中旬

内容紹介

日本の医療は国民皆保険制度により安定して供給されてきたが、高齢化の進展のなかで複雑化する諸問題に対し、経済・経営の両視点からの分析が必要になっている。医療経済、医療現場、行政、医薬品業界のプロが、医療を提供する側、利用する側の行動様式を考慮しながら、包括的に分析し、海外の事例も参照しながら、解決の方向性を示唆する。平易な表現に配慮し、関心のある読者に広く示せるよう、編集に配慮されている。

出版部から一言

国民皆保険制度のなかで超高齢社会の医療を今後も社会の皆に公平に分配するために、現代の医療の何が問題なのか、その問題はどこからやってきているのか、今後どうあるべきかを見通すことができます。一般でも読みやすい文体で、医療の利用者としても知っておきたい内容もあり、海外の事情などもわかってさまざまなことに役立つ知識になりました。ページ数は多いものの平易な文章ですので、忙しい医師と医療従事者と、経営者、製薬の関係者には1冊で医療と経済の幅広い内容を無駄なく抑えられる手元に置いてほしい1冊です。


目次

はじめに

序論

第1章 日本の医療の現状と将来
第2章 医療経済学の基礎(理論編)
第3章 医療経済学の基礎(応用編)


第Ⅰ部

第4章 医療における競争と規制―競争は医療を良くするか?
第5章 医療費負担と医療需要―「財政錯覚」は存在するか
第6章 診療報酬からみた医療改革
第7章 民間医療法人の経営に関する諸問題
第8章 病院の経営評価から見た改革課題

第Ⅱ部

第9章 医療とマクロ経済
第10章 医療制度と給付・負担構造
第11章 医薬品産業の現状と課題
第12章 ジェネリック医薬品の普及と市場環境
第13章 成長の原動力戦略としての医療―可能性と限界
第14章 成果指標からみた医療―生産性と医療パフォーマンス

第Ⅲ部 シンポジウム「地域の現場から日本の医療改革を考える」

基調報告:地域医療提供体制の改革
現状報告1:民間医療機関を取り巻く諸問題
現状報告2:公的医療機関が抱える問題群
現状報告3:公民協力が未来の大阪の医療を切り開く
総括コメント

第Ⅳ部

第15章 カナダの医療改革―無料医療の深化と新たな潮流
第16章 中国の医療改革―「全国民医療保障」の構築に向けて
第17章 イギリスの医療改革―2000年以降のNHS改革と受診者からの申立制度
第18章 アメリカの医療改革―オバマケアにおける選択の自由とパブリック・オプション

著者紹介
索引


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