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見過ごされてきた上司・同僚の視点ワーク・ライフ・バランスを実現する職場

ワーク・ライフ・バランスを実現する職場 見過ごされてきた上司・同僚の視点

A5判 200ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-87259-576-5 C3033
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月上旬

内容紹介

職場における仕事と生活の調和(WLB)の促進に当たって,WLB支援制度利用者の周囲の従業員の不満や不公平感の緩和が課題の一つとなっている.本書は,従来ほとんど着目されてこなかった利用者の上司や同僚の心理に焦点を当て,統計的手法を用いて実証分析を行うことにより,WLBの促進につながる職場環境要因を探り,上司の寛容度や同僚の納得度を高めるための実践可能な解決策を提言する.


目次

第1章 本書の目的および全体構成
1.1 ワーク・ライフ・バランスの重要性
1.2 ワーク・ライフ・バランス研究の問題点
1.3 資源保存理論のリソース
1.4 本書の目的
1.5 本書の構成

第2章 家庭生活と創造的職務行動
2.1 本章の目的
2.2 理論および仮説
2.2.1 理論的背景
2.2.2 F → W 促進
2.2.3 担当職務の自由度
2.2.4 集権性
2.2.5 交互作用
2.3 調査方法
2.3.1 分析データ
2.3.2 従属変数
2.3.3 独立変数および調整変数
2.3.4 統制変数
2.4 結果
2.4.1 因子分析および信頼性分析
2.4.2 基本統計量
2.4.3 仮説の検証
2.4.4 仮説4・5 の検証
2.5 小括

第3章 ワーク・ライフ・バランス支援制度の効果
3.1 既存研究
3.2 理論および仮説
3.2.1 調査のフレームワーク
3.2.2 仮説
3.3 調査方法
3.3.1 分析データ
3.3.2 使用変数
3.4 結果
3.4.1 因子分析および信頼性分析
3.4.2 基本統計量
3.4.3 仮説の検証
3.5 小括

第4章 ミドルマネジャーの寛容度
4.1 本章の目的
4.2 既存研究
4.3 理論および仮説
4.3.1 Job Demands-Resourcesモデル
4.3.2 担当職務の自由度
4.3.3 上司からの仕事の支援
4.3.4 媒介仮説
4.4 調査方法
4.4.1 分析データ
4.4.2 従属変数および媒介変数
4.4.3 独立変数
4.4.4 統制変数
4.5 結果
4.5.1 因子分析および信頼性分析の結果
4.5.2 仮説の検証
4.6 小括

第5章 同僚従業員の業務負担予測と寛容度
5.1 本章の目的
5.2 同僚従業員の態度
5.3 理論および仮説
5.3.1 本章のフレームワーク
5.3.2 仮説
5.4 調査方法
5.4.1 調査対象およびサンプル
5.4.2 使用変数
5.5 結果
5.5.1 因子分析および信頼性分析
5.5.2 基本統計量
5.5.3 仮説の検証
5.6 小括

第6章 同僚従業員の態度
6.1 本章の目的
6.2 ポジティブ・アクションの既存研究
6.2.1 WLB研究とPA 研究の類似性
6.2.2 利益・不利益の度合い
6.2.3 価値観と施策目的との整合性
6.2.4 公平意識
6.3 ワーク・ライフ・バランス研究への適用
6.3.1 PA 研究とWLB
6.3.2 利益・不利益の度合い
6.3.3 価値観と施策目的との整合性
6.3.4 公平意識
6.4 小括

第7章 総括
7.1 本書の概要
7.1.1 WLB支援の効果
7.1.2 周囲の従業員の心理に影響する要因
7.2 本書の学術的貢献
7.2.1 WLB研究
7.2.2 人的資源管理論
7.2.3 組織論
7.2.4 行政に関する研究
7.3 本研究の実務上の貢献
7.4 本書の限界点
7.5 今後の研究の方向性

参考文献
初出一覧
あとがき


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