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飛騨・荘川村六厩の森林史森の記憶

生態学ライブラリー 5
森の記憶 飛騨・荘川村六厩の森林史

四六判 240ページ
価格:2,310円 (消費税:210円)
ISBN978-4-87698-305-6(4-87698-305-4) C0345
奥付の初版発行年月:2000年03月 / 発売日:2000年03月中旬

内容紹介

森林は,季節の移ろいを通してどのように姿を変えるのか.何十年という歳月を経てどのように変遷してゆくのか.そして,人々の暮らしとどのように関わってきたのか.著者のホームグラウンドである岐阜県山間部の落葉広葉樹林を中心に,亜高山帯林や熱帯林との比較も交えながら,森と人の姿の移りゆきを描き出す.

著者プロフィール

小見山 章(コミヤマ アキラ)

岐阜大学農学部生物資源生産学科森林生態学教室教授.農学博士.
1951年 京都市生まれ. 1980年 京都大学大学院農学研究科博士後期課程退学. 同 年 岐阜大学農学部に赴任し,現在にまで至る.
専 門 
森林生態学および造林学.
主 著 
『岐阜から生物資源を考える』(1997年,編著,岐阜大学)他.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第一章 森の記憶
1 森林史に学ぶ
2 森の出来事を調べる方法
3 人とともに森は変わる
  余談その1・「森の音楽」
第二章 岐阜から森林を考える
1 森林の属性を決めるもの
2 森林のすがた
3 天然林のしくみ
4 二次林の広がり
5 使われすぎたマングローブ林
  余談その2・「マングローブ林での釣り」
第三章 荘川村六廐の森林
1 荘川村と六廐の歴史
2 六廐調査地を設けたいきさつ
3 樹種と密度
4 階層構造
5 バイオマス
  余談その3・「自然を映す渓流
第四章 森林の百年を追う
1 何が六廐調査地に起こったか
2 最初の森はヌルデ林だった
3 ヌルデ林の崩壊
4 森はたえず動いている
5 六廐調査地の百年史とそのゆくえ
第五章 季節と下層木の生活
1 落葉広葉樹林の四季
  余談その4・「熱帯樹が感じる季節」
2 下層木分布の謎を解く
3 林床にとどく第三の光
  余談その5・「静かな森が激変するとき」
第六章 森と人のゆくえ
1 日本の森林の変質
2 二次林の多様性と持続性
3 科学の眼を森に向ける
4 人と二次林
用語説明
謝  辞
読書案内
参考文献
索  引


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