協会ニュース

新設大学出版部の動向

2006-04-30 13:09

 2005年7月、大学出版部協会が「有限責任中間法人」として発足し、事務局を文京区湯島の一角に開設してほぼ9ヶ月が経過した。
 今回お届けする「大学出版」の特集は『「大学出版部」がめざすもの−大学出版部協会「法人化」後の可能性」』であり、法人化に特化した特集である。執筆段階では「理想論」であり「願望」に過ぎなかった「法人化の可能性」の幾つかは、本誌の刊行が遅れている間に現実のものとなり、協会運動の大きな柱となりつつある。
 その中でも最も顕著な動きを示しているのが、大学出版部新設の全国的な動向である。多くの大学はまだ設立検討の段階であるが、国・公立大学7校、私立大学4校の全国11の大学から大学出版部設立の可能性・方法論に関する問い合わせが寄せられている。
 その中でも状況が先行しているのは、武蔵野大学と富山大学の2校である。学校法人武蔵野女子学院が母体となり、2005年4月に株式会社として武蔵野大学出版会は設立され、2006年5月には大学出版部協会の新規加盟申請手続きを進めている。また2006年1月には富山大学出版会が有限責任中間法人として発足し、2007年度の協会加盟を目指している。

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