協会の創立五十周年を記念して、5月31日に学士会館で講演会「知と生命の大地を耕す─大学出版会のミッションと《教養》の未来」が催された。講師は、名古屋外国語大学長・前東京外国語大学長の亀山郁夫先生である。会場は立ち見の聴衆まで出て、グローバル化に立ちふさがる壁、音楽・メディア・本、教養教育の課題など、亀山先生の縦横にひろがる話が満場を魅了した。
その後200名近い招待者、協会OB・関係者などが参会して「感謝の会」が始まった。新旧理事長挨拶のあと、日本書籍出版協会理事長相賀昌弘氏と紀伊國屋書店社長高井昌史氏から祝辞を賜り、協会顧問石井和夫氏の乾杯で宴が進んだ。1963年に設立されて、今では32出版会の一般社団法人になった協会の五十周年という大きな節目に際して、それぞれ感慨溢れるものがあり、にぎやかな会場を染めた。中締めの挨拶では、協会がこれからの五十年を踏みだすのだという発言もあって、気の引き締まる思いであった。