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二つの祖国に引き裂かれた日系人家族の戦争黒い雨に撃たれて 上

黒い雨に撃たれて 上 二つの祖国に引き裂かれた日系人家族の戦争

四六判 272ページ 上製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-2685-4 C0021
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月中旬

内容紹介

▼二つの祖国を漂う

米国陸軍大佐、ハリー・フクハラ。
彼とその家族が辿った波乱の生涯を中心に、日米開戦によって二つの祖国のあいだで
身を引き裂かれた日系人の生を描く歴史絵巻。

著者プロフィール

パメラ・ロトナー・サカモト(パメラ ロトナー サカモト)

1962年にノースカロライナ州に生まれる。アマースト大学卒業。1984年に「アーモスト・同志社フェロー」として来日。以降、京都と東京で通算17年間を過ごす。タフツ大学フレッチャー法律外交大学院でPh.D.を取得。杉原千畝の研究書Japanese Diplomats and Jewish Refugees: A World War II Dilemma, Praeger,1998 を刊行する。長年にわたり米国ホロコースト記念博物館における日本関係のプロジェクトで専門コンサルタントを務めている。2007年にハワイに移住。ハワイ大学と名門私立校プナホウ・スクールで歴史を教える。現在、後者の社会科の責任者を務める。

池田 年穂(イケダ トシホ)

1950年横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授。移民史、移民文学なども講じてきた。ティモシー・スナイダーの日本における紹介者として、『自由なき世界』『暴政』『ブラックアース』『赤い大公』(2020年、2017年、2016年、2014年)を、タナハシ・コーツの紹介者として『世界と僕のあいだに』(2017年)を翻訳している(出版社はいずれも慶應義塾大学出版会)。ほかに、アダム・シュレイガー『日系人を救った政治家ラルフ・カー』(2013年、水声社)など多数の訳書がある。

西川 美樹(ニシカワ ミキ)

翻訳家。東京女子大学文理学部英米文学科卒。訳書にメアリー・ルイーズ・ロバーツ『兵士とセックス』(共訳、明石書店、2015年)、ニール・バスコム『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ!』(亜紀書房、2017年)、ジェイムズ・Q・ウィットマン『ヒトラーのモデルはアメリカだった』(みすず書房、2018年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

プロローグ 衝撃波

Ⅰ アメリカに生まれ、二つの文化で育つ
 1 オーバーンの故郷にて
 2 ヒロシマでの束の間の滞在
 3 受難の始まり
 4 大恐慌 
 5 象牙色の骨と鉛色の灰

Ⅱ 二つの国を漂う
 6 日の出(いず)る国
 7 悲しい帰郷
 8 広島にかかる靄(もや)
 9 ロサンゼルスでのパニック
 10 グレンデールから広島に流れる沈黙

Ⅲ 銃後の戦い
 11 カリフォルニアでの監禁生活
 12 帝国の銃後の人々
 13 アリゾナの砂嵐
 14 ミネソタの穏やかな冬
 15 メアリーの北極星
 16 広島での配給生活とスパイ扱い


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