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フランス近世絵画史入門タブローの「物語」

慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita
タブローの「物語」 フランス近世絵画史入門

新書 104ページ 並製
価格:770円 (消費税:70円)
ISBN978-4-7664-2709-7 C0371
奥付の初版発行年月:2020年10月 / 発売日:2020年10月上旬

内容紹介

カンヴァスに描かれた「タブロー」はいつどのようにはじまったのか?

▼タブロー(tableau)とは、板あるいは画布に絵の具で描かれた、持ち運び可能のイメージを意味するフランス語で、現在の絵画形式の主流となっている。特定の場所に結びつかない独立性が特徴であり、その独立性を保つために枠(額縁)が用いられる。本書はタブローという観点から近世以降の西洋絵画の歴史を捉えなおし、そこに何が描かれてきたかを論じる。

著者プロフィール

望月 典子(モチヅキ ノリコ)

慶應義塾大学文学部教授。専門はフランス近世美術史。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(美学)。著書に『ニコラ・プッサン――絵画的比喩を読む』(慶應義塾大学出版会、2010年)、『イメージ制作の場と環境――西洋近世・近代美術史における図像学と美術理論』(近世美術研究会編、共著、中央公論美術出版、2018年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序――「タブロー」の歴史

第一章 タブローの誕生

第二章 一七世紀フランスでの物語画としてのタブローの成立

第三章 物語画としてのタブローの理論化と展開

第四章 タブローの変質――「物語画」の変容

終章 「閉じられた窓」としてのタブローのその後


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