頼山陽の思想 日本における政治学の誕生
濱野 靖一郎:著
A5判 360ページ
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-13-036251-1 C3031
奥付の初版発行年月:2014年02月
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-13-036251-1 C3031
奥付の初版発行年月:2014年02月
内容紹介
尊王討幕のイデオローグ,歴史家,文人……我々が頼山陽に抱くイメージはどれも誤りである.本書は,従来見過ごされてきた著作『通議』に徹底的に向き合い,その一貫した政治思想を剔抉,頼山陽を統治理論家として捉え直す.緻密な史料読解とシャープな分析で,明治以来の山陽解釈を根底から覆す野心的試み.
【渡辺浩氏・推薦】
「頼山陽は尊王論者ではなく,浮薄な文人でもない.その歴史認識に基づく精緻な統治理論を築いた理論家だ——そう著者は主張する.つまり,明治以来のほぼすべての山陽解釈をくつがえそうというのである.」
目次
序 章 頼山陽とは何者なのか
第一節 既存のイメージ
第二節 主著の構想と成立
第一章 頼山陽以前
第一節 中国における正統論の系譜
第二節 日本における政治学の源流
第二章 「君主論」の成立——頼山陽
第一節 「勢」を論ず
第二節 英断の君主
第三節 統治の方法
第四節 統治の正統
終 章 維新前夜
第一節 「正統」論の危険
第二節 公儀の崩潰