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〈ことば〉と〈染織技法〉をめぐる文化資源学「辻が花」の誕生

「辻が花」の誕生 〈ことば〉と〈染織技法〉をめぐる文化資源学

A5判 368ページ
価格:7,920円 (消費税:720円)
ISBN978-4-13-086041-3 C3070
奥付の初版発行年月:2012年03月

内容紹介

絞り染のひとつとして知られる「辻が花」.しかしこのことばが生まれた中世当時は別の染織を意味していた.語義はなぜ,いかにして変容を遂げたのか.辻が花をめぐる歴史をたどり,その実像と,近代以降に古美術や文化財として価値づけられていく過程を解明する.


目次

第一章 染織史研究における辻が花
一 戦前における在野の研究者による見解
二 戦後の染織史研究における定義
第二章 本来の「辻が花(染)」とはなにか——「ことば」に残る色とかたち
一 「辻が花(染)」を記した史料とその内容
二 本来の「辻が花(染)」とはなにか——中世における特徴
三 江戸時代における「辻が花(染)」——伝えられた「ことば」、新奇なる考証
第三章 伝存する「辻が花裂」とはなにか——染織としての色とかたち
一 辻が花裂とその内容
二 技法と材質の特徴
三 色と模様
四 形状の改変と伝来
第四章 辻が花「誕生」の近代
一 明治期の古染織蒐集と「辻が花」
二 辻が花コレクションの誕生
三 活用される辻が花——復元・模造・展示・写し
第五章 辻が花「神話化」の現代
一 辻が花裂の変容
二 「辻が花ブーム」下における染織史研究
三 現代「辻が花」作家の誕生
付録:主要参考文献/図版一覧/辻が花研究史年表/辻が花裂一覧


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