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臨床現場からの提言子どもを救う「家庭力」

子どもを救う「家庭力」 臨床現場からの提言

B7 280ページ 並製
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-7664-1691-6 C0037
奥付の初版発行年月:2009年12月 / 発売日:2009年12月上旬

内容紹介

「家庭の再生」「家庭力構築」のための提言。
▼近年、頻発している子どもたちの凶悪な犯罪、その犯罪の特徴や背景について、元家庭裁判所調査官・研究者・実践者がそれぞれの立場で分析。
▼子どもが更生するためには何が大切か。子どもにとっての豊かな育ちをめざしていくための「家庭力」(父親力と母親力のより合わさった強靱な力)構築に向けての提言。

本書は、日本図書館協会選定図書です。


(執筆順)
須永和宏(すなが かずひろ)
1944年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了。家庭裁判所調査官を経て、現在、東京家政学院大学現代生活学部教授、同大学院人間生活研究科教授。
著書:『ニューメディア時代の子どもと文化』東山書房、『不登校児が問いかけるもの』慶應義塾大学出版会、『親子の葛藤が晴れるとき−家裁調査官のケースファイルから』サンパウロ、『子どもたちのメンタリティ危機』慶應義塾大学出版会など。

佐々木光郎(ささき みつろう)
1946年生まれ。東北大学大学院修士課程修了。家庭裁判所調査官を経て、現在静岡英和学院大学人間社会学部教授。
著書:『増補「いい子」の非行』春風社、『思春期までにこそ心豊かに』少年写真新聞社など。

川崎末美(かわさき すみえ)
1948年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。東洋英和女学院大学人間科学部人間科学科教授。
著書:『少子化をのりこえたデンマーク』朝日新聞社、『多角的にみた家族−社会・文化・福祉』鼎書房、『大正期の家庭生活』クレス出版(いずれも共著)など。

三好洋子(みよし ようこ)
1951年生まれ。上智社会福祉専門学校卒業。保育所、児童養護施設などを経て、社会福祉法人青少年と共に歩む会「三宿 憩いの家」(自立支援ホーム)、NPOフリースペース「たまりば」に非常勤として勤務。

野口のぶ子(のぐち のぶこ)
1933年生まれ。東京都立大学卒業。元家庭裁判所調査官。退職後、神奈川県教育センターいじめ専門相談員を経て、現在、家庭問題情報センター相談員。著書:『日本の少年非行』大成出版社(共著)など。

田中敏政(たなか としまさ)
1959年生まれ。東京都立大学卒業。現在、福島家庭裁判所いわき支部調査官。新潟青陵大学非常勤講師。
著書:『子どもをとりまく問題と教育−第3巻、親・教師・友人と子どもの関係』開隆堂出版(共著)など。

目次

まえがき   須永和宏

第Ⅰ部 子どもたちの危機と回復へのプロセス
第1章 生きづらい時代の子どもたち
     ——攻撃性の変貌と子どもたちのメンタリティ危機    須永和宏

第2章 子どもたちの豊かな育ち                    
     ——思春期の問題行動から見た幼児期・学童期の大切さ   佐々木光郎

第3章 地域社会に家庭を開く
     ——子どもの社会適応力を育てるために   川崎末美

第4章 子どもたちの回復過程(インタビュー)
     ——自立援助ホームでの子どもたちと暮らして   三好洋子

第Ⅱ部 少年による重大事件を読み解く
第1章 生活に色がなかった
     ——板橋両親殺害事件の刑事法廷を傍聴して見えてきたもの   野口のぶ子

第2章 学生たちが受け止めた「板橋事件」と「少年法」
     ——「司法福祉」講義のレポートを手がかりとして   田中敏政

あとがき   佐々木光郎


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