聖カテリーナ修道院文書の歴史的研究
松田俊道:著者
A5判 375ページ 上製
価格:11,000円 (消費税:1,000円)
ISBN978-4-8057-4147-4 C3022
奥付の初版発行年月:2010年01月 / 発売日:2010年02月上旬
価格:11,000円 (消費税:1,000円)
ISBN978-4-8057-4147-4 C3022
奥付の初版発行年月:2010年01月 / 発売日:2010年02月上旬
出版部から一言
シナイ半島の聖カテリーナ修道院に保存されていた、アラビア語古文書に依拠し、中世エジプトの主としてキリスト教徒からなるマイノリティー社会の諸相を明らかにしたものである。アラビア語古文書は、カイロのイスラーム政権から発布された布告、売買契約書、ワクフ文書、財産証書などが多数含まれる。エジプトはアラブの征服以前はコプト教徒が中心のキリスト教徒の国であったが、征服後はイスラームの支配に服した。非イスラーム教徒は、ズィンミーとして社会の構成員であることが認められていた。そのことを文書を駆使して具体的に解明し、イスラーム政権のズィンミー支配のあり方を描き出した好著である。
著者プロフィール
松田俊道(マツダトシミチ)
中央大学文学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。