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実践と科学の往復指導医のための医学教育学

指導医のための医学教育学 実践と科学の往復

A5判 390ページ
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-8140-0290-0 C3047
奥付の初版発行年月:2020年08月 / 発売日:2020年08月中旬
発行:京都大学学術出版会  
発売:京都大学学術出版会
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在庫あり

内容紹介

全国30万人の医師はキャリアのなかで一度は医師を「育てる」側に立つ。しかし医師としての教育指導の方法について学ぶことはほとんどない。「学習は状況(文脈)と切り離せない」という信念のもと、単なる教育理論の紹介ではなく、現場の課題をあつかう32のcaseと多様な実践知を丁寧に解説。勘やセンスに頼らない教育のあり方を伝える。

著者プロフィール

錦織 宏(ニシゴリ ヒロシ)

京都大学「現場で働く指導医のための医学教育学プログラム─基礎編(愛称:ふくみん)」プログラム責任者。名古屋大学大学院医学系研究科総合医学教育センター教授・京都大学大学院医学研究科医学教育・国際化推進センター特命教授。博士(医学)・医学教育学修士。専門は医学教育学・内科学・総合診療医学。
主な論文:
Nishigori H, Harrison R, Busari J, Dornan T. Bushido and medical professionalism in Japan. Academic Medicine. 89(4): 560-563. 2014.
Nishigori H, Suzuki T, Matsui T, Busari J, Dornan T. A two-edged sword: Narrative inquiry into Japanese doctors’ intrinsic motivation. The Asia Pacific Scholar. 4(3): 24-32. 2019.

三好 沙耶佳(ミヨシ サヤカ)

京都大学「現場で働く指導医のための医学教育学プログラム─基礎編(愛称:ふくみん)」前プログラム副責任者。鳥取大学医学部医学教育学分野助教。医師・医療者教育学修士。専門は医学教育学・救急医学。
主な論文:
Oikawa S, Berg B, Turban J, Vincent D, Mandai Y, Birkmire-Peters D. Self Debriefing vs Instructor Debriefing in a Pre-Internship Simulation Curriculum: Night on Call. Hawaii J Med Public Health, 75: 127-132. 2016.
及川沙耶佳・錦織宏.資料:医学教育学・医療者教育学専門職修士課程の国際基準─日本語版の開発.医学教育.48:328.2017.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

1 General(GE) 医学教育学総論
 医学教育学とは? ~医学教育を科学するという視点~
Chapter 01 教育実践を他人に見える形にすること
Chapter 02 医学教育と医学教育学

2 Teaching and Learning(TL) 教育と学習
 どのように教えるのか? ~教え方や学び方に関する理論・モデル・考え方~
Chapter 03 成人教育理論入門
Chapter 04 ‌小グループ学習におけるファシリテーションと空気を読むこと
Chapter 05 ‌ベッドサイドティーチングと実践共同体
Chapter 06 ‌シミュレーション教育ことはじめ―デザイン
Chapter 07 ‌シミュレーション教育ことはじめ―デブリーフィング
Chapter 08 ‌メンタリングと困った学生・研修医への対応
Chapter 09 ‌シネメデュケーション─映像の持つ力とその教育への応用
Chapter 10 ‌Problem-based learning
        ─美しい理論がなぜ実践で破綻したのか?

3 Assessment(A) 学習者評価
 どのように評価するのか?  
 ~試験も含めた学習者評価の方法に関する理論・モデル・考え方~
Chapter 11 キャラに合わせたフィードバックと承認欲求
Chapter 12 ちゃんとした試験をすれば授業は要らない?
Chapter 13 ‌診療現場での間主観的な観察評価“できる”かどうかを知る
        ─ポートフォリオを題材に
Chapter 14 ルーブリックによる評価

4 Curriculum Development(CD) カリキュラム開発
 どのようにカリキュラムを作るのか? 
 ~カリキュラム開発に関する理論・モデル・考え方~
Chapter 15 カリキュラムを作る・壊す─自由な学びの場を構築する
Chapter 16 カリキュラム評価と有名臨床研修病院の意味
Chapter 17 インストラクショナル・デザインと構造化の功罪
Chapter 18 Entrustable Professional Activity
        ─“信頼して任せられる”とは何か?

5 Leadership and Management(LM) リーダーシップ・マネジメント
 どのようにリーダーシップをとっていくか? 
 ~組織をまとめる際に知っておくべきこと~
Chapter 19 変革プロセスとマネジメント・リーダーシップ
Chapter 20 経験学習とリーダーシップ開発

6 Information Technology(IT) 情報工学
 IT を使った教育をどのように展開するのか? 
 ~オンライン教育の活用例やその歴史~
Chapter 21 ITを使った学びのさまざま
Chapter 22 Learning Management Systemのいろは
Chapter 23 新型コロナウイルス感染症による医学教育の変化

7 Philosophy(PH) 教育哲学
 医師はなぜ教育に関わるのか? ~なぜを問い続けること~
Chapter 24 医学教育における省察と構成主義
        ─唯一解のない世界へようこそ
Chapter 25 武士道プロフェッショナリズムとジェダイの哲学
Chapter 26 現象学の医学教育学における可能性

8 Cultural Anthropology(CA) 文化人類学
 なぜ自分の施設ではうまくいく/いかないのか? 
 ~文化的社会的文脈を考えること~
Chapter 27 医学教育の文化的社会的文脈
Chapter 28 幼児教育から学ぶ
Chapter 29 パーソナルスタイリストから学ぶ

9 General(GE) 医学教育学総論
 ふたたび医学教育学とは? 
 ~医学教育に関連する組織や、指導医養成について~
Chapter 30 日本の医学教育関連組織─どこで誰が何を決めているのか?
Chapter 31 Faculty Development─どうせやるなら“楽しく”教えよう

10 Research(RE) 医学教育研究
 医学教育学分野における研究とは? ~巨人の肩の上に立って知見を積む~
Chapter 32 医学教育を科学する
        ─社会医学としての医学教育学とその研究

ふくみん受講生たちが考えたこと

おわりに

索引
執筆者一覧


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