目次

I　季節適応の生理学
昆虫の光周反応と測時機構　昆虫の概日時計の構造と制御機構　光周性の光受容器　生活史と蛹休眠　ショウジョウバエの気候適応

II　行動を制御する内的因子
性行動を制御する遺伝子fruitlessの研究　交尾による雌の行動変化　昆虫行動の動機づけと神経ホルモン　羽化行動のホルモン支配　ミツバチの社会性（分業）と幼若ホルモン　ガの性フェロモン生合成

III　細胞と生体防御機構
昆虫細胞培養培地の開発　有害化学物質に対する昆虫の防御機構　昆虫の血球機能と細胞性防御　抗菌性ペプチド遺伝子の発現制御機構

IV　化学防衛システム
鞘翅虫類の化学防衛　ハムシ類幼虫の化学防御　鱗翅目昆虫の化学防衛　ヤスデの化学防衛

V　寄主選択と植物成分
昆虫と植物の有機硫黄化合物　コクゾウの産卵選好物質　チョウ類の産卵刺激・阻害物質　同胞種の寄主選択とその化学的側面

VI　化学交信
昆虫の信号物質の機能　コナダニ類の化学生態学　ショウジョウバエの配偶行動　ミツバチ女王物質の生物学と化学　昆虫の匂い源探索の神経メカニズム　カミキリムシの性フェロモン　性フェロモン利用の現状と展望　コガネムシの化学交信メカニズム　アリ類の体表炭化水素の生態的意義

VII　音響交信
昆虫の音響交信　キクイムシの音響交信　双翅目昆虫の羽音と音響応答　カメムシ類の音声交信