第一次世界大戦
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-588-36607-9 C0022
奥付の初版発行年月:2014年09月 / 発売日:2014年09月下旬
地球上のあらゆる海で戦われ、すべての大陸の国家が参戦した未曾有の世界戦争は、一部の都市生活者の熱狂と、大多数の人びとの黙認のもとで始まった。イギリスの代表的研究者が平易な言葉で「人びとが戦争をする理由」に迫った定評ある入門書。各国の外交戦略と経済情勢、技術革新の実態のみならず銃後の世論・国民感情の変遷も詳説し、欧州の一地域紛争が世界を戦火に巻きこんでいく過程を描く。
マイケル・ハワード(ハワード,M.)
(Michael Howard)
1922年、イギリス生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ校卒業。同校在学中の1943~45年、第二次世界大戦に従軍。以後、ロンドン大学教授、オックスフォード大学教授、イェール大学教授を歴任。イギリスを代表する戦争史、戦略史、クラウゼヴィッツ研究者。日本語訳に、小幡操・湯浅義正訳『ヨーロッパの苦悩──東西兵力引離しの構想』(岩波書店、1959年)、奥村大作ほか訳『戦争と知識人──ルネッサンスから現代へ』(原書房、1982年)、奥村房夫・奥村大作訳『〔改訂版〕ヨーロッパ史における戦争』(中央公論新社、2010年)。
馬場 優(ババ マサル)
1967年、宮崎県生まれ。大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位修得退学。オーストリア=ハンガリー帝国外交史、オーストリア現代政治専攻。現在、福岡女子大学国際文理学部准教授。著書に『オーストリア=ハンガリーとバルカン戦争──第一次世界大戦への道』(法政大学出版局、2006年)、共著に『包摂と排除の比較政治学』(ミネルヴァ書房、2010年)、『ポピュリズム時代のデモクラシー──ヨーロッパからの考察』(法律文化社、2013年)、『ハプスブルク史研究入門──歴史のラビリンスへの招待』(昭和堂、2013年)、『ヨーロッパのデモクラシー〔改訂第2版〕』(ナカニシヤ出版、2014年)。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第1章 一九一四年のヨーロッパ
第2章 戦争勃発
第3章 一九一四年──緒戦
第4章 一九一五年──戦争継続
第5章 一九一六年──消耗戦
第6章 アメリカ参戦
第7章 一九一七年──危機の年
第8章 一九一八年──決着の年
第9章 講和
訳註
訳者あとがき
地図
付録 I ウィルソン大統領の平和原則14カ条
付録 II 戦争の被害
読書案内
索引