大学のIR 意思決定支援のための情報収集と分析
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-2279-5 C3037
奥付の初版発行年月:2016年04月 / 発売日:2016年04月中旬
▼エビデンスに基づく意思決定と全学的合意形成のために
学生募集、教育の質保証、外部評価対応、情報公開、財務・経営戦略。
大学につきつけられた喫緊の課題に対応するためには、学内の様々な情報を収集・分析する必要がある。
大学改革の本丸ともいうべきIRとは何か。その理論と実践を分かりやすく解説する。
小林 雅之(コバヤシ マサユキ)
東京大学大学総合教育研究センター 教授
山田 礼子(ヤマダ レイコ)
同志社大学社会学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。(※〔 〕内は、担当章。)
【編著者】
小林雅之(こばやし まさゆき)〔1~3章1節、4章2節、5章、8章3節、10章、終章、Column 4 ~7〕
東京大学大学総合教育研究センター 教授
山田礼子(やまだ れいこ)〔3章2節、8章1・2節、9章1節〕
同志社大学社会学部教授
【執筆者】
浅野 茂(あさの しげる)〔3章3節、6・7章、9章2節、Column 1〕
山形大学学術研究院教授
森 利枝(もり りえ)〔4章1・3節、Column 2・3〕
大学改革支援・学位授与機構研究開発部教授
劉 文君(りゅう ぶんくん)〔資料〕
東洋大学 IR室准教授
目次
まえがき
〈第Ⅰ部 IRで何ができるか〉
第1章 IRとは何か ―― 日本型IRの追究
1 IRとは何か
2 IRで何が可能になるか
3 IRのために大学がすべきことは何か
4 はじめの一歩
5 本書の構成
Column 1 アメリカの大学のIR小史
第2章 IRの適用領域とツール
1 IRの適用領域
2 IRのツール(道具)と方法
(1) 大学の位置を明らかにするツール
(2) 調査統計とベンチマーキング
Column 2 アメリカのIR協会:AIR
第3章 IRの組織をつくるために
1 IRの組織と担当者
2 IRと執行部
3 情報共有、意思決定支援、全学的合意形成
Column 3 アメリカの大学のIRオフィスが果たす機能
〈第Ⅱ部 大学とIRのツール〉
第4章 大学を見る ―― IRの主なツール(1)
1 大学のダッシュボードをつくる
2 環境スキャンと高等教育政策の動向分析
3 SWOT分析
Column 4 IRに関する高等教育政策
第5章 大学を調べる ―― IRの主なツール(2)
1 調査と統計の技法
(1) IRにおける調査と統計の意義
(2) 調査の方法
(3) 調査と統計分析の例 ―― 中退のケース
(4) 調査と統計の意義
2 IRと学生調査
(1) アメリカの大学のIRと学生調査
(2) 学生調査のモデル
3 IRと大学ベンチマーキング
(1) ベンチマーキングとは何か
(2) ベンチマーキングの手法
第6章 大学のデータを集める ―― IRの主なツール(3)
1 IRとデータとの関わり
2 データ統合
3 データベース
4 効果的なIR実践のための課題
〈第Ⅲ部 IRの主な実践例〉
第7章 エンロールメント・マネジメント
1 エンロールメント・マネジメントとは?
2 学生募集
3 学生フロー
4 EMが必要とされる背景
5 日本の大学におけるEMの実践例
第8章 大学の質保証と情報公開
1 教育の質保証とアセスメント
2 高大接続・初年次教育と学生調査
3 大学情報公開と大学ポートレート
Column 5 アメリカの大学情報公開の現状
Column 6 大学評価と質保障
第9章 IRコンソーシアム
1 大学IRコンソーシアム ―― 4大学IRネットワーク
2 大学評価コンソーシアム
Column 7 アメリカの大学のデータコンソーシアム
第10章 経営支援のIR
1 戦略計画とIR
(1) 戦略計画とは何か
(2) アメリカの大学における戦略計画の例
(3) 愛在大学の実行計画(アクション・プラン)
(4) IRと戦略計画、大学の情報公開、ベンチマーキング、学生調査
2 財務計画とIR
(1) 財務計画
(2) 戦略計画を支えるインフラとしての財務計画
(3) 戦略予算
終章 IRの実践のために
資料 日本の大学におけるIRの現状
あとがき
参考文献