行動する文学部
四六判 192ページ 並製
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-7664-2290-0 C0037
奥付の初版発行年月:2016年05月 / 発売日:2016年05月上旬
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-7664-2290-0 C0037
奥付の初版発行年月:2016年05月 / 発売日:2016年05月上旬
内容紹介
▼高校生への慶應義塾大学文学部案内。
慶應塾大学文学部が高校生向けに開催した公開講座『行動する文学部』の講演集。OBの日本テレビアナウンサー水卜麻美さんをはじめ、「言語」「哲学」「民族学考古学」「社会学」「文学」「心理学」の分野の先生方が、「行動する」学問の躍動感にスポットをあてて、研究の面白さと深さを紹介します。
慶應義塾大学文学部
【第一章】
井上 逸兵(いのうえ いっぺい)
慶應義塾大学文学部英米文学専攻・教授。
慶應義塾大学法学部・文学部卒、同大学大学院文学研究科修士課程修了、文学博士(慶應義塾大学)。著書:『グローバルコミュニケーションのための英語学概論』(慶應義塾大学出版会、2015)など。
水卜 麻美(みうら あさみ)
日本テレビアナウンサー。慶應義塾大学文学部英米文学科2010年卒。
【第二章】
奈良 雅俊(なら まさとし)
慶應義塾大学文学部倫理学専攻・教授。
1959年埼玉県生まれ。1993年慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。著書:『入門・医療倫理Ⅰ』(共著, 勁草書房, 2005年)、『入門・医療倫理Ⅱ』(共著, 勁草書房, 2007年)、『シリーズ生命倫理学 第12巻 先端医療』(共著, 丸善出版, 2012年)など。
荒畑 靖宏(あらはた やすひろ)
慶應義塾大学文学部哲学専攻・准教授。
1971年東京都生まれ。フライブルク大学哲学部博士課程修了。著書:Welt-Sprache-Vernunft (Ergon, 2006), 『世界内存在の解釈―ハイデガー「心の哲学」と「言語哲学」』(春風社, 2009)。共著:Wittgenstein and Perception(Routledge,2015),『始まりのハイデガー』(晃洋書房,2015)など。
柘植 尚則(つげ ひさのり)
慶應義塾大学文学部倫理学専攻・教授。
1964年大阪府生まれ。1993年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。著書:『プレップ倫理学』(弘文堂、2009年)、『イギリスのモラリストたち』(研究社、2010年)、『プレップ経済倫理学』(弘文堂、2014年)など。
【第三章】
山道 佳子(やまみち よしこ)
慶應義塾大学文学部西洋史学専攻・教授。
18世紀から19世紀のバルセロナを対象とし、近代化にともなって変化する都市空間と、都市民の労働・家族・生活文化を研究。共著書に『近代都市バルセロナの形成 都市空間・芸術家・パトロン』(慶應義塾大学出版会、2009年)、『概説 近代スペイン文化史』(ミネルヴァ書房、2015年)など。
山口 徹(やまぐち とおる)
慶應義塾大学文学部民族学考古学専攻・教授。
南太平洋オセアニアや日本の南西諸島をフィールドに、人と自然の「絡み合い」を島嶼世界の景観に読み解く研究を、文理融合プロジェクトで進めてきた。調査を通して、島の人々が暮らす現在の景色が積み重なる歴史の産物であることを実感している。
近森 高明(ちかもり たかあき)
慶應義塾大学文学部社会学専攻・准教授。
都市空間および都市文化現象にあらわれる近代性(モダニティ)の諸相を社会学的に考察する、というのが主な研究テーマ。具体的には、1)W・ベンヤミンの都市論の考察、2)都市生活を支える基盤的装置の技術社会史、3)現代の消費空間論を展開している。
【第四章】
金山 弘昌(かなやま ひろまさ)
慶應義塾大学文学部西洋美術史学専攻・准教授。
慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学。修士(美学)。日本橋学館大学准教授を経て2008年より現職。最近の著書と翻訳は以下。『女性の表象学―レオナルド・ダ・ヴィンチからカッリエーラへ』(共著、ありな書房、2015年)、『イタリア・ルネサンス美術大図鑑』(監訳、柊風舎、2015年)
井上 櫻子(いのうえ さくらこ)
慶應義塾大学文学部仏文学専攻・准教授。
パリ=ソルボンヌ(パリ第4)大学博士課程修了。共著書に『ルソーを学ぶ人のために』(世界思想社、2010年)、『フランス文学をひらく テーマ・技法・制度』(慶應義塾大学出版会、2010年)。共訳書に『叢書 アナール1929-2010』第1~4巻(藤原書店、2010-2015年)など。
川畑 秀明(かわばた ひであき)
慶應義塾大学文学部心理学専攻・准教授。
九州大学大学院人間環境学研究科博士課程修了。ロンドン大学神経学研究所研究員、鹿児島大学教育学部准教授などを経て、2009年より現職。著書に『脳は美をどう感じるか―アートの脳科学』(ちくま新書)など。共著書に『認知心理学』(有斐閣)がある。
目次
第一章 伝えるしごと・ことばのしごと
司会 井上逸兵(英米文学専攻)
水卜麻美(日本テレビアナウンサー)
第二章 哲学カフェ
司会 奈良雅俊(倫理学専攻)
荒畑靖宏(哲学専攻)
柘植尚則(倫理学専攻)
第三章 街を歩き、歴史をつむぐ
―― アプリ〈慶應時空ぷらっと〉と都市空間
司会 山道佳子(西洋史学専攻)
山口 徹(民族学考古学専攻)
近森高明(社会学専攻)
第一部 研究の場から〈発想する〉
第二部 街歩きを〈拡張する〉:
「積み重なる歴史」と「歩いてつむぐ歴史」
第三部 物語をつむいでいく
第四章 美をめぐる物語
司会 金山昌弘(西洋美術史専攻)
井上櫻子(仏文学専攻)
川畑秀明(感性心理学、認知神経科学専攻)
自然の美についての物語(井上櫻子)
「身体美」をめぐる物語(川畑秀明)