WEB大学出版第54号をお届けします
ご一読下さい
《 特 集 》
デジタルで変わる著作権意識
最近、出版したばかりの本の原稿が、著者のホームページに掲載され、出版社とトラブルになることをたびたび耳にします。著者がインターネットによる公表を望み始めたということは、「情報は無料」というインターネット文化が、学術書出版にも及んできたと言えるかもしれません。
また、書籍のデジタルデータを自身で保管したいという著者も現れています。データの作成には、著者・出版社・印刷所がかかわりますが、誰がどの部分の権利を所有するのか、いまのところ明確にはされていません。
長い間、紙に印刷することで安定的・限定的に運用されてきた著作権は、デジタル時代を迎え大きく揺れ動いています。今後、出版社は、従来から続く著作権者との対応をどのように修正していくのでしょうか。
今回の特集では、法制度上の対応としてではなく、「執筆すること」「出版すること」の意識変化がもたらす著作権と出版活動への影響について、考えてみたいと思います。
《 INDEX 》
*ご覧になりたい項目をクリックして下さい*
〈ブルースの四季 秋〉
*決算の時:湯川 新
〈 特 集 1〉
*プロによる編集は不要になるのか
――デジタル時代の著作権動向と出版:中野 潔
〈 特 集 2〉
*学術文献複写と著作権問題:三浦 勲
〈 特 集 3〉
*デジタル時代における出版契約:樋口清一
〈 特 集 4〉
*「書くこと」のインセンティブ
――MIT OCWにみる著作権意識の変化:植村八潮
〈 科学する目 7〉
*熱帯林の夜:青木淳一
〈 歩く・見る・聞く知のネットワーク 26 〉
*玉川大學教育博物館:高野修司
*大学出版部ニュース
〈 製作の現場から[29]〉
*四六とB6 どちらがお好き?
〈 デジタル出版最前線[7]〉
*ユーズドブック VS デジタル本
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