アメリカ研究叢書
多文化主義のアメリカ 揺らぐナショナル・アイデンティティ
A5判 320ページ
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-001031-3(4-13-001031-X) C300
奥付の初版発行年月:1999年05月
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-001031-3(4-13-001031-X) C300
奥付の初版発行年月:1999年05月
内容紹介
多文化主義はアメリカを解体するのか,それとも「多からなる一」という建国の精神にあらかじめ組み込まれているものなのか——マイノリティの“覚醒”以降,「民族」「性」「宗教」の差異がアメリカの国家統合にもたらしつつあるものを,日本の一線の研究者が,歴史,政治,教育,宗教,または外からの比較などさまざまな視点から接近し,錯綜する論争に切り込んで行く.
目次
序 いま,なぜ多文化主義論争なのか 油井大三郎
第一部 多文化主義論争の位相
多文化主義とアメリカの過去 遠藤泰生
多文化パラダイムの展望 辻内鏡人
多文化主義の政治哲学 井上達夫
多文化主義とフェミニズム 有賀夏紀
第二部 多文化主義の実践—歴史・宗教・文学
アメリカ宗教と多文化主義 森 孝一
アメリカの歴史教育における国民統合と多文化主義 森茂岳雄
歴史展示をめぐる多文化ポリティクス 能登路雅子
娘の母語り 瀧田佳子
第三部 外からの眼差し
カナダの多文化主義 加藤普章
多文化主義・人類学・ラテンアメリカ 木村秀雄
グローバル化のなかの文化概念 吉見俊哉