心の多様性 脳は世界をいかに捉えているか
A5判 80ページ
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-13-003151-6 C1040
奥付の初版発行年月:2014年06月
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-13-003151-6 C1040
奥付の初版発行年月:2014年06月
内容紹介
トリ,ヒト,それぞれが視る世界は同じものではない.赤ちゃんはいつごろから自分を自分と認識するのか.心の働きの多様性を比較認知科学・発達認知科学の視点からわかりやすく解き明かす.大学出版部協会創立50周年記念出版.
目次
第一章 トリの「視る」世界—動物の錯視と心(中村哲之)
私が視ている世界が絶対ではない——視ることは主観的体験/錯視研究から「視る」を見る/トリとヒトの錯視を比べる/トリとヒトはどのように世界を視ているか/ハトとニワトリの実験部屋/心の相対性から見えてくるもの
第二章 ヒト型脳とハト型脳(渡辺 茂)
いろいろな動物の脳/ヒトの脳はなぜ大きくなったのか/見る能——ピカソとモネを見分けるハト/ヒトとハトの脳の違い/鏡の中の自分がわかる?/細胞レベルからの脳理解へ——動物の脳研究の可能性
第三章 脳は世界をいかに捉えているか(開 一夫)
意識とはなんだろうか/赤ちゃんの意識/自己映像と脳の活動
第四章 討論——心の多様性と現代(藤田和生×中村哲之・渡辺 茂・開 一夫)
ヒトの視覚システムがもし急にハト型になったら/「自己認知できる」とは/質問①—自然界で錯視は起こる?/質問②—錯視は学習か進化か?/質問③—「使われていない」脳の役割は?/質問④—ヒトの脳は特別?/質問⑤—研究で人間の本質がわかる?/質問⑥—動物の権利とは?/心の多様性を人間社会に活かす—比較認知科学の役割
あとがき(藤田和生)