シリーズ物語り論
他者との出会い
A5判 400ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-003447-0 C330
奥付の初版発行年月:2007年01月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-003447-0 C330
奥付の初版発行年月:2007年01月
内容紹介
病や科学や宗教において《他者》がいかに描かれ語られてきたのか,さらにアイヌや沖縄という《他者》に焦点を当てることによって照射される自他関係とはどのようなものか.そこから公共世界の共創に向けて物語り論の可能性・パースペクティヴを開示する.
目次
はじめに──落語(はなし)・他者創生の機微 宮本久雄(東京大学)
発題I 物語り論の可能性 野家啓一(東北大学)
発題II 病いが語る生の姿 森岡正芳(奈良女子大学)
発題III 記述すること・語ること 村上陽一郎(国際基督教大学)
発題IV キリスト教美術における俗と聖との境界線の曖昧さ──古代末期の教会堂モザイク壁画を諸事例として 名取四郎(立教大学名誉教授)
総合討論I コーディネーター: 金泰昌(公共哲学共働研究所)
発題V 『あいぬ』物語の躍動 藤井貞和(立正大学)
発題VI 私の詩・表現と琉球弧の文化 高良勉(沖縄県史料編集室)
総合討論II コーディネーター: 金泰昌
発題VII 他者とことば──根源への回帰 岩田靖夫(仙台白百合女子大学)
発展協議 コーディネーター: 金泰昌
特論I 苦難と他者の物語地平——「ヨブ記」の生成・転法的物語論的解釈から 宮本久雄
特論II ベートーヴェン・その愛と運命のロンド 丘山万里子(日本大学)
特論III 羽を交わす蝶たち——李良枝の物語における異邦人感覚が向かうところ 郭基煥(愛知大学)
特論IV 小さき物語の群れから 小菅信子(山梨学院大学)
おわりに 金泰昌