原生計算と存在論的観測 生命と時間、そして原生
A5判 576ページ
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-010097-7(4-13-010097-1) C301
奥付の初版発行年月:2004年07月
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-010097-7(4-13-010097-1) C301
奥付の初版発行年月:2004年07月
内容紹介
世界を観測しようとする物/者は常に局所的でありながら超越的概念を言明するパラドクス.本書はこれを実在と表象のコード化の起源探求と捉え,実在論を否定し存在論の領域へと踏み込む.意識,私,理解,発見=発明,進化などの問題を扱いながら抽象的隠喩的な数理モデルを援用し解読する.オートポイエシスや自己組織化理論を乗り越える,内部観測論の決定版.
目次
1 生命=時間,機械=空間.死=絶対的無
単独者への契機——生命,機械,死/単独者に対する普遍的契機としての〈時間〉/モチーフの転換——時間から生命へ/普遍性,特殊性,個別性——その構成的理解へ向けて
2 オートポイエシス——認識論的観測から存在論的観測への萌芽
その定義にみる視座の転換?/「産出プロセスへの循環」による記述領域への回帰
3 行為者または存在論的観測者
言語ゲームと存在、特定の言語ゲームと言語ゲーム/能動態・受動態
4 自己組織化過程の契機
契機・隠喩としてのモデルに向けて/〈生命〉・〈〈存在論的観測者〉〉の構成論1——置換と分解/〈生命〉・〈〈存在論的観測者〉〉の構成論2——〈〈計算機〉〉/〈生命〉・〈〈存在論的観測者〉〉の構成論3——〈機械〉→←〈生命〉/〈生命〉・〈〈存在論的観測者〉〉の構成論4——〈生命〉
5 存在論的観測者の射程——有限世界と固有名の縮退